Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「アコみたいな女の子だったらリアルの嫁が欲しいと思った?」
この作品の原作は未読です。ですが可愛らしいキャラデザに加え、ヒロインに日高さん、水瀬さん、MAOさんが出演されると知り視聴を決めた作品です。
飛ぶ鳥を落とす勢いの3人の声優さんがタッグを組んだらどうなるか・・・
私の中では最早期待以外の何ものもありませんでした^^
期待MAXで視聴に臨んだ第1話・・・アコの姿と彼女の第一声を聞いて、「この作品・・・アコだけで完走できる」事を確信しちゃいました。
アコと日高さん・・・この組み合わせは正直反則です^^
アコの一挙手一投足に日高さんが加えた彩りが、息遣いまでも可愛さMAX・・・
それにキャラデザ・・・あの口の両端がツンと上がった笑顔に何度ノックダウンさせられた事か・・・
そして何より一途なのも格別です・・・そしてその一途さには微塵の妥協も許さない彼女・・・
ゲームとリアルは別・・・なのかもしれませんが、アコの前ではそんな問題はどうでも良い些細なこと・・・
それは自分の気持ちに嘘偽りがなく、相手を思う気持ちに自信があるからに他ならないと思うんです。
そんな人と巡り合えた西村君には激しく嫉妬しちゃいましたけれど^^;
この物語は、ネトゲのパーティー仲間とオフ会をしたら、実は同じ高校の生徒同士だった・・・というオチと、主人公である西村が以前ネトゲ内で告白した相手がネカマであった事から、ゲームとリアルをはっきり区別するようになったが、最近ゲームの中で結婚し同じパーティー仲間であるアコはゲーム同様リアルでも美少女だった・・・というオチが全ての原点となっており、この事実を皆んなで共有するところから物語は始まっていきます。
私はネトゲには全然疎いのですが「ゲームの話題をリアルに持ち込まない」のが暗黙のルールになっているのでしょうか。
高校生が休憩時間にゲームの話をする事に違和感は全く感じませんが、そういうモノなのでしょうね。
そしてオフ会でリアルばれしてから彼らが大きく前進したのが、学校に「現代通信電子遊戯部(ネトゲ部)」を新たに設立した事でしょう・・・
部活設立の目的は、アコにゲームとリアルを区別させるため・・・との事でしたが、その目的や如何に^^?
そもそもゲームとリアルを混同して考えているアコにとっては、旦那であるルシアンと共有できる時間が増えるという事で、何にも変えられない大切な時間なんです。
「ゲームの話題をリアルに持ち込まない」のは暗黙のルールなのかもしれませんが、それはゲームに対して後ろめたさや気恥かしさの様な負のイメージを持っているから・・・
でもその抑圧をゲームの中で爆発させられるから長続きするんでしょうけれど・・・^^
好きなモノを好きと素直に言う事・・・そしてその気持ちのまま行動するのは年齢を重ねる毎に難しくなっていきます。
だからアコの素直な言動には羨ましさを感じちゃいました。
気が付いたら本来進むべき方向に舵が向いていた・・・
それはみんなが本気であり、本心と向かい合った結果が重なり合ったら、そんな奇跡だって起きるのだと思います。
一番変わったのは主人公の西村・・・今まではあんなにゲームとリアルの区別を強調していたのに・・・
でもその変化・・・決して悪いモノでは無いと思います。
なぜならその気持ちには一片の嘘偽りが無いから・・・
でも・・・気付いていますか?
アコがどれほど凄いか・・・
これでやっとスタートラインに出揃った感じがするのは私だけでしょうか。
そして走り出したネトゲ部部員にいつか訪れるであろう混沌にどう立ち向かうのか・・・
きっときっかけは些細な事なんだと思います。
この場合も「気付く」のが大事かどうかは分かりません。
でも・・・その気持ちを墓場までは持っていけないでしょう・・・
だから「決着」をつける時が必ず来るような気がしますし、そこを乗り越えないと真に結ばれたと本心から思えないような気がするんです。
例えそれがどんな結末を迎えようとも・・・です。
これは単なる妄想に過ぎませんが、こんな続編があったら思わず飛びついてしまいそうです^^;
オープニングテーマは、Luce Twinkle Wink☆さんの「1st Love Story」
エンディングテーマは、南條愛乃さんの「ゼロイチキセキ」
どちらも甲乙付け難い良曲だと思います。
今度カラオケでチャレンジしてみようかな・・・^^;
1クール全12話の作品でした。第1話から文句無しの面白さで、今期制作を予定している春アニメBEST10の中でもトップクラスの作品になる事間違いなしです。
充実した12話だったと思います。しっかり堪能させて頂きました^^