agraz19976 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ドMの巣窟 それが洲籠市
簡単にあらすじをいうと、傷の絆でつながりを持つことにになった7人の高校生が、痛みによってお互いのことを分かち合い平和な世の中にしていこうというサンプルにされ、夏休みが終わるまで数々のミッションをこなしていくというストーリー。
あらすじだけ聞くと、まあ無茶苦茶な話だなとは思いました。
ネタバレしてしまうとアニメ上では死人は出ませんが、自分はこのアニメの設定を知った時に、始まる前から死人が出るような暗い話になるんじゃないかなと思ってました。
普通、痛みを共有するとかしたいと言われれば絶対したくないですよねw
何もしてないのに痛みを感じるようになれば、他のキズナイーバーを疑って憎しみや憎悪を持つような関係になりかねません。
しかし、このアニメはそうならなかった。
なぜなら、登場人物が皆ドMだったから。
いやw そういう考えに至るでしょうww
元々脚本の岡田磨里さんがそういう展開にはしたくなかったんでしょうが、普通は皆あんなに和気あいあいと振る舞ってられません。
公式ドMの日染君は勿論ですが、それ以外の皆もそういう発言多かったよねw
最終回の園崎さんとかドMの極みじゃんw
洲籠の皆にキズナシステムを結びませんか?とか正気じゃない、というか既に正気ではなかったんでしょうけど。
と、ここまでが超個人的な感想。
ここからが普通の感想ですw
ぶっちゃけ、上ではドMネタで片づけましたが、最初の7人を選んだ時点で最終回に至る伏線は張れていたのかなと感じました。
最初からお互いをそれほど知らないということは、お互いにもとっつき憎い関係ということ。勝平と千鳥は普段から付き合っていましたが、この二人は例外。キズナシステム第2形態(と呼んでいいのかな?)では、二人がフィーチャーされる回が多かったのでこの関係を作ったのも当たり。
むしろ、程よい友人関係状態でキズナシステムを結んだ方が、実際のところ的な部分が見えてきてお互いを嫌になっていたかもしれません。(リアルに反映されるからこういう考えはもうやめよw)
なので、ストーリー・脚本・構成に関していえば大満足なわけですよ!
あんま暗い話得意じゃないし、終盤は暗くなってしまったけど。
やっぱ恋愛事を持ってくると見やすいというか興味が沸くというか、そこらへんはマリー節でしたね。
勝平や園崎さんの過去の話もうまい事ストーリー上に絡めてきてて、なるほどなと思わされたことが多かったアニメだったと思います。
他の人に言わせれば、キズナシステムそのものが設定ガバガバとか言われそうですが、割と簡単な話ですぐに理解が出来たので自分はそこまで気になりませんでした。
キャラクターも基本皆好きでしたね。中盤の告白祭りとか見ていて苦しかったけど何故か爽快感があって楽しかったな~。
仁子があんなに恋愛に積極的なキャラクターだとは思っていませんでしたがw
最終的には、悪意を持って動いていたキャラクターが一人もいなかったのかなというのが、好意的に見れた一番の要因なのかなと。いや、悪役も大事だけどこの作品にはそういうのはいらなくてよかったと思います。
制作会社もトリガーだからどれも当たりだな!キルラキルに異能バトルにルル子だから最高だな!w