おんみょん さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これが14年前のアニメ?
泣けるアニメが見たいと思いググってみたところ、この作品が上がっていたので見てみることに。
うざっしーさんも見ていたみたいですね!手広い方ですわ・・・
作画は正直なところ微妙です。音楽も古臭いし・・・
まあ昔のアニメだし多少はね?
しかし物語は評価に値すると思います。なぜ戦争が始まったのか、なぜ地球が滅ぶ運命を辿ってしまったのか、因果関係が全く記されていないため、そこが気になる方は楽しめないアニメかと。(私はそこまで気になりませんでした)
「最終兵器」というSFの一面を持ちつつ、恋愛アニメとして最後まで貫いた作品ではないでしょうか。地球が終わりを迎えるに連れて、交差する人の思いがわかりやすく表現されていて、とても見やすかったと思います。(ただしドロドロなので、SDやWA2が好きな方は楽しめるのではないかと)
~ここからは私の独断と偏見に満ちた感想です~
色々考えさせられる作品でした。ある日突然、日本に有事が起きたとき、私たちは何ができるでしょうか?兵器をつくって国を守るか、兵士になって愛する人を守るか、少しでも家族のそばにいてやるか、いろんなことを考えるでしょう。
しかし人間一人、やれることは限られています。その選択のどこに正しさがあるのでしょうか。結局は「仕方なかったんです」と言うことしかできないのです。
とどのつまり、自分一人ができることは「想う」ことだけです。その「想い」に準じることしかできないのが人間なのです。
{netabare}私はシュウジがすべてを失い、こころに残った「ちせ」を抱えて生きることを覚悟したラストシーンに胸を打たれました。どうしてそこまでして生きることができるのでしょうか。いろいろ考えてみました。
死んでしまってはちせとの思い出も全て消えてしまうからでしょうか。ちせが自分を生かすために消滅したからでしょうか。あの闇のなかで一人ちせとの思いでを抱えて生きていくシュウジを思うと胸が痛みます{/netabare}
ぜひ多くの人に見てもらいたい作品です。(この年代、まだ赤ん坊だった私たち若者の世代には特に)
PS ところどころで出てくる北海道弁が僕街とかぶっておもしろかったです。14年前のアニメで数か月前のアニメを思い出すという・・・