ブリキ男 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
フェニックス一輝と言ってみる
聖闘士星矢 冥王ハーデス編のアニメ、漫画を見た時の率直な感想と、他作品との関連を踏まえ、OVA発売当時、友人達と語り合った会話を元にレビュー書かせて頂きます。
フェニックス一輝とは何者なのか?
ほうおう座の元、星に選ばれた聖闘士(セイント)である。幼少期から1万ボルトもの高圧電流に耐え、その不死性を顕現し、愛、友情、神をも恐れぬ大胆不敵、博識、神速、天下無双、それらを内包した漢の中の漢。それがフェニックス一輝。
彼を語るには多くの言葉を弄するに当たらない。
※1光速に近い速度の攻撃を回避出来る。
※2星々をも砕くとされる技、ギャラクシアンエクスプロージョンを受けても生存出来る。
※3死の淵から立ち上がる度にコスモを増大させる。
※4一度見た技、スピードを見切れる。あるいはそれを凌駕出来る。
※5異次元(平行世界?)に飛ばされても自力で元の世界に帰還出来る。
※6宇宙の塵となってもコスモがある限り強化再生出来る。
※1:作中でセブンセンシズと呼ばれる第七感によるもの。(第六感を思考、意識とし、第七感を潜在意識とする。光速に近い攻撃を肉眼で捉えて回避する事は物理的に不可能なので、未来予知の類と思われる。いつでも発現すると言う訳ではない。)
※2:星々を砕くだなんて、そんなの地球上で放ったら大変だ!聖闘士にありがちな大見得だと思われるが‥。
※3:小宇宙と書いてコスモと読む。スターウォーズのフォースみたいなもの。ガッツみたいにも思える。
※4:「聖闘士に同じ技は二度通じぬ。今やこれは常識。」とまで一輝は言い切っている。そしてフェニックス最大の謎「お前のスピードはさっきたっぷりみせてもらった。お前を倒すにはその上をいけばいい訳だ。」‥どうやって!? でもしっかりとスピードアップしてる。これもコスモのなせる業なのか‥。
※5:ポセイドン編でゴールデントライアングルに落ちた時。
※6:漫画版のジェミニのサガのギャラクシアンエクスプロージョンを受けた時。
※4、5、6:聖闘士星矢では何かと仏教モチーフの台詞が飛び出すので、色即是空の考えに基づいているのかも知れない。肉体ではなく心の問題である様な‥。本ハーデス編でも阿頼耶識とか言い出すし‥。
戦闘開始時に途方も無い程の実力差が有っても大抵は勝つ。あるいは必ず痛み分けにまで持ち込めるチート中のチートキャラで、神の如き存在ですら、あるいは神ですら、負ける事は無くとも負かす事は出来ない。どうしようも無く強いキャラです。
原作者の車田正美先生はよくぞこんな人物(本当に人間ですか?)を創出したものだと感心しきりです。必殺技の名前もカッコ良い!
「フェニックス幻魔拳!」「お前は楽しい幻を見たんだよ‥」「現実は‥ほら。」(映画版神々の熱き戦い)
「くらえ!!星も砕け散る フェニックスの羽ばたきを!!鳳翼天翔ッー!」(冥王ハーデス編)
他の台詞も十代の少年とは思えぬ貫禄ぶりを見せています。
「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんとは正にこの事だ‥。」
「どこへ行こうと俺の勝手。俺がお前等と共に戦うなどと勘違いするなよ。オレは群れるのが嫌いだ!」
「こういう場合、礼を言った方が良いのかな...フッ。」
「笑止な!お前如きが愛とか涙を口にするなど愛が汚れるわ。」
ツンデレである上に愛も語れる大人の男。正に最強の漢‥だと私は思います。
個人的な事ですが、この作品の視聴をきっかけに私は神話、天文学、延いては物理学、仏教に興味を持つに至ったのでした。人の運命とは数奇なものです。車田先生ありがとう。
フェニックス一輝を通して聖闘士星矢という作品の魅力を感じ取って頂ければ幸いです。
君は、小宇宙を感じた事があるか!?
※:以前「アニメの中で1番最強なキャラはだれ?」で投稿させてもらった記事の加筆、修整版です。
※:多くの言葉を弄するに当たらないとか言ってる癖に、結局の所、そこそこの長文になってしまいました。童心に帰ったと思って見逃してやって下さい。
※注釈ばかりの変なレビューで済みません‥(汗)