退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ノエルと聞いて何を思い浮かべますか?皆さんは
簡潔にいえば友情ものがたりです。
7年前の仲間達がニッコリ笑っていたときに戻る為に
SFの力を借りて関係修復するとみせかけて
隠されたテーマは「本物の友情は当人の気付かぬところで
継続しており、途切れることはない」
こういった事を伝えようとしていたと思います。たぶん
作品の方向性は健全で素晴らしいですよね
でも全く感動できなかった。。。
泣く準備をして視聴していたにも関わらずです。
泣かせにきてるのも感じながら涙がでてこない。。。
そもそも、幼き日の友情を継続しなきゃいけないものですか?
子供時代の7年は其々を大きく成長させるでしょうし
昔は良き思い出、今は今って生活していくのが自然に思うんです。
①本筋が腑に落ちない
冒頭に書きましたが、幼き日の友情を保ち続ける必要性を感じません
年齢を重ねていけば個性に差が生まれますし価値観も変わっています。
友情関係を修復させていく流れに無理やり感があります。
(この子ら友達でいさせる必要ないんじゃね?)
②キャラクターについて
主人公は記憶喪失設定です。悲しい過去を忘れるために。。。
都合の良いときに、必要最小限思い出していくんですよね。。。
これがストーリーに没頭できない最大の理由です。
メインキャラ達を見ていて強烈な個性は感じません
作画こそ丁寧であるものの、内面性がありきたり
萌えキャラですが心性が変に現実感ある一般人
リアリティー出すならファンタジー設定は邪魔でしょうに。
すれ違いの理由も納得できるものの、
SFの力に頼って解決する程のモノではないんです。
きちんと向き合い対話で関係修復できないなら
その友情は本物なのか?って思ってしまいます。
③作画、演出について
12話書けて仲直りを描くわけですから、尺はあります。
当然丁寧な仕事がされていて、登場人物の仕草、視線に至るまで
作画は丁寧ですし、音響による演出、会話の芝居
細部まで丁寧なアニメだと思います。
ストーリー無しでイラスト集として観たほうが泣けると思います。
④ラストについて
本筋であるテーマが腑に落ちないんですが、メインキャラであり
ラストの感動シーンに関わるSF要素が引っかかります。
仲間がずっとニッコリいられますようにという願いを叶えてくれる
わけですが、願いをかなえた後はどうするんでしょう?
SF要素についての説明は全くありませんので、
柔軟に受け止めてくださいねってことなんでしょうが。。。
この話SFの力借りなくても作れますよね。。。
プロット段階でもうおかしいんですよ
最終回のひまわり畑は美しかったです。
あの日みた花の名前はひまわりだって僕でも知っている。
・さいごに
感想を書くつもりもなかったアニメですが、この作品と
今期放送中の「はいふり」両作に出演されている声優さんを応援してまして
これが代表作かと思うと悔しくなってしまい
投稿したしだいです。
久弥さんの高名は存じ上げているものの、
どうにもじぶんには合いませんでした。。。
否定的な感想になってしまいましたが、最後までお付き合い頂き
誠にありがとうございます。