タケ坊 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
二輪業界の期待を一心に背負ったバイクアニメ、のはずが。。傍若無人の限りを尽くしたギャグ&コメディ これは酷い笑
☆物語&感想☆
バイク×青春×女子高生を題材にした作品。
近年は若者のバイク離れが深刻化しており、何とか二輪業界を盛り上げようと必死なんですが、
国内二輪メーカー総協力&二輪車普及安全協会協賛という点を見てもよく伝わってきます。
普通に考えれば、幅広い層に関心を持ってもらうためには「青春王道部活アニメ」を作るのが無難でしょうが、
バイクで部活、となると(それ自体もあり得ない組み合わせですが)
何か一つのの目標に向かって努力して成し遂げる、
と言った王道テンプレ展開もレースやるくらいしか思いつかない。。
当然ながら、某作品を想起させるタイトルから、もしやこれはフザけたアニメなのかな!?
と視聴してみたところ、蓋を開けてみれば、こちらの想像の上を行ってましたね笑
とにかく最初から最後までツッコミどころ満載の酷い内容で、
出てくるキャラも殆ど全員と言っていいほど何かしらネジが外れており、
頭空っぽで気軽に観るには、これくらいバカで突き抜けている内容だとブラボーと言うしかないですね笑
バイクに全く関心がなく、知識もない人が観るとよく解らないだろうな、
と思えるネタも全くお構いなしで終始挟んでくるし、
王道なんかクソ喰らえ、とばかりにフルスロットルで攻めまくった1クールは爽快で痛快。
だけどフザケまくってるだけじゃなく、要所ではバイク愛を感じる名台詞が飛び出すギャップがたまらない。
しかしながら、よくもまぁこれだけ色んな方面を露骨にディスったりして、
クレームは無かったのかと少々心配にはなりますね。。
特にSUZUKIの扱いが酷すぎて関係者は心穏やかで居られないんじゃないかな笑
KATANA乗り=ダサい、みたいなイメージが定着しそうだ。。
鈴菌って...小学生かよ笑
因みに自分は今でこそ、125CCのスクーター乗りではありますが、
16の誕生日の二日後くらいに原付免許の試験を受け、
高校1年の冬休みから教習所ヘ通っていたくらい、当時はバイクにハマっていて(憧れで終わったけど)
昔の自分を思い出したりしながらも、「有り得ねぇ、んなアホな!」とツッコミを入れながら楽しく観させてもらいました。
作品中でキャラが口にしていた、ウェイン・レイニーとかミック・ドゥーハンとか、
当時はMOTO GP(バイクレースの最高峰)が地上波でも放送されてたなぁ、と胸熱でしたね。
客観的に見ると、本作はバイクに興味や関心のない人ヘ向けた内容と言うよりは、
バイクが好きな人、実際に乗ってる人の方が楽しめるだろうな、という印象ですけど、
(原作者はほんとにバイク好きなんやな~っていうか、個人的な好みや偏見を反映させすぎやろ!)
今後も二輪業界と連携して、是非続編を作ってもらいたいなと思います。
もっと観たい、このバカさ加減、最高ですね。
☆声優☆
冬アニメの「ディメンションW」で印象的だった上田麗奈さん、今期やっぱりブレイクしましたね。
その他脇役ポジションでは欠かせない内山さんなど、主なキャスティングは人気声優が担当してますが、
ちょい役的にはベテランも起用とバランス良かったと思います。
☆キャラ☆
個別にどうこう言うつもりはありません。
登場してくるキャラ全員濃くて癖がありインパクト強いのが何より本作の魅力でしょう笑
☆作画☆
キャラに関しては原作も少々癖のあるデザインで、作画レベル的にはさほど高いと思いませんが、
ギャグ&コメディものとしては充分なんじゃないでしょうかね。
バイクに関しては、やはり実物をよく再現して描かれてると思います。
☆音楽☆
OPはいかにもな青春を感じさせる爽快な楽曲でテンション上がりますね。
EDはキャラの歌うもので、こちらも作品の内容を踏まえた良曲で勢いありますね。
作中バイクの効果音は実際の車種からサンプリングしたものを使ってるのか、
迫力あってなかなかこの辺りは拘りを感じました。