明日は明日の風 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
引き込まれ、はまったこの作品、何がどうこうではなく面白かった
二章からの視聴。スバルがレムに殺されたところからです。なんにこっちゃか分からないまま見ていくうちに、独特の世界観とキャラの面白さについつい引き込まれてしまいました。最後はレムの笑顔で陥落しました。
繰り返して流れを変えるパターンということはすぐに理解できました。この設定は嫌いではありません。ありふれた題材なだけに、他とはいかに区別させるかが重要になります。三章から本当の勝負でしょうか。
主人公のスバルはウザいところもありますが、芯が強くていいと思います。俺強い!!系で無いとことも良いです。
二章からなので、スバルとエミリアの関わりが今一把握できていません。まとめとかで知りましたが、1話からちゃんと見ればよかった…と後悔です。
2クールあるのがいいですね。そういや、2016の夏は「Re:ゼロ」のほかに「Rewrite」「ReLIFE」とRe作品が3つ。これにorangeも加えたら「やり直し系」「変えたい系」が4作品もありました。偶然なのか、流行りなのか?
三章前半(15話まで)…おぉ、絶望パターン、鬱パターンだわ
{netabare}王選が始まったのはいいけど、王選はどこへやら…
スバルのうざさ全開に進んで、絶望君へまっしぐら。いいねぇ、王道パターンです。しかし、本当にうざい主人公ですね。でも、死に戻りのことを伝えたくても伝えられないもどかしさ、自分が救ったことを理解してもらえないもどかしさも伝わってきました。
そして、村の襲撃…レムの死にパターンを複数も見せられたら、気も狂いますって。この章最大の敵はキチ〇イだとよく理解できる表現されていたと思います。15話は子供に見せてはいけません…トラウマレベルです。
もうね、レムがヒロインでいいよ。これで結ばれないんだから悲しくて…{/netabare}
三章中盤(18話まで)…絶望に落ちきったところでの…
{netabare}捻り無し、見事な王道パターンですね。ウザいバルスにはちょうど良いくらいまで落としました。繰り返しても絶望の淵まで追いやられる結末。何が起きるのか、何が相手と分かっていてもどうすることもできない自分。今までの自分を振り返るには十分な試練だったでしょう。
そこで断念しそうになるところもバルスっぽくて良いです。で、レムとの熱い会話。後半は一気に逆転しますね。まさに王道です。単純明快で良いです。
レムの告白、名場面です。クサくて、熱くて、暖かくて、切ない。いろんな感情入り交じった告白、本当に良いです。泣けます。切ない告白は泣けますが、これほど女の子が熱い告白をするのはなかなかありません。ほんと、レムがヒロインで良いです。
リプチが良いアクセントになってました。重い話でも切り替えができます。それと、松岡君、こういった役上手いですね。たまたまSAOⅡ一気見してて、キリト…
あとは後半から結末まで、一気に流れます。{/netabare}
三章後半(21話まで)…VS白鯨戦
{netabare}絶望からの逆転劇、実に王道ですが、立ち直りから交渉までの流れが荒かったかな。もう少し丁寧に立ち直りから交渉に至るまでの経緯が分かるように描けていれば良かったのに…とも思います。
スバルのウザさがここにきて生きてきたように感じます。これくらいウザい方が逆転劇の物語には合っているかと。もの静かだったり、復讐の鬼のようになっていたのではこの物語には合いません。
白鯨戦でのヴィルヘルムの過去の話し、思っていた以上に良かったです。スバルとともに戦う面々も個性的で、話にすんなりなじんでいてスピード感があり、あっという間に2話が進んだ感じです。
クルシュの存在がまたいいです。存在感といい、リーダーシップといい、決断力といい、もう王でいいだろう…。それと、これでレムがアウトになるのが残念!レムロスになりそう(笑)
さて、この章の終わりは本来の目的であるエミリアと村を救うことに移りますね。王選には届かないし、すでに二期を希望。{/netabare}
ラスト…vs. 怠惰
{netabare}この話のまとめ、最後は中ボス、ロマネ・コンティとの戦い。いろいろ策を講じたのにまさかの「乗り移り」。こんな簡単にはいかないよなと思いつつも、さすがにこの展開は予想外でした。またもや死に戻りですが、以前までとは違い、スバルに絶望も戸惑いもありません。やるべきことをやる、その目が語っていたように思います。
スバルに力を貸す人びとはスバルに信頼を寄せ、共に力になってくれます。特にユリウスとは邂逅し、互いに協力して戦うところまでの仲になっていきます。でも影のMVPはフェリスかも。でも…男なんだよね…(にゃんこ調はブラック羽川だったけど)。
最後までしつこい怠惰。実に勤勉。ようやく倒したとき、またもやトラブルが。そこに向かうスバル、待っていたのはエミリア。間一髪でパトラッシュに守られ救われます。そして、エミリアと再会です。
エミリアへの告白、エミリアの涙と思いの告白、この作品のラストを飾る名場面でした。レムの告白も良かったけど、エミリアの告白も実に良かったです。不覚にも泣きそうになりました。
もう終わりか…面白かったなぁ…そんな余韻に浸りました。{/netabare}
この作品については嫌いか好きかがはっきり別れているようですね。しかも、好きも嫌いもはっきりとした意見が並んでいます。いろんなレビュー見てもなるほどと頷けます。では個人的にどうだったか。単純に面白かったと思ってます。
スバルという主人公はうざい。でも、物語的にはそれで良かった気がします。ヒロインのエミリアは途中からの視聴なので、思い入れはそれほどないのですが、最終回で見せたそれはやっぱりヒロインなんだと言わざるを得ませんでした。
あとはレムですね。これは当たりキャラだったと思います。いろいろあってもスバル一筋は視聴者の方が惚れてしまうくらいです。
物語は上下がハッキリしているのが良かったと思います。落とすところまで落としておいて、その後大逆転。実に王道。それと、18回と最終回の二つの告白、個人的にはこれで評価がグッと上がりました。青春もの以上に見事な告白シーンだったと思います。不覚にも泣きそうになりました。
他にも他キャラとか、中の人たちとか、いろいろ、いろいろ言いたいことありますが、二期を期待してこれで閉めます。何せ肝心の王選が全く進んでませんし。