朝霧麻衣 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「彼女」から見た飼い猫の「僕」、「僕」から見た飼い主の「彼女」
主な登場人物は飼い主の「彼女」と飼い猫の「僕」、彼女が僕へ向ける思いと、僕が彼女へ向ける思いのそれぞれが感じていることが30分という短い時間の中に詰まっています。心が温かくもなり、ちょっと切なく感じてしまうそんなお話でした。
もし自分の飼い猫がこんなことを考えていつも寄り添ってくれているのかもしれない、そう考えると心温まります。でも猫自身は飼い主に自分がしてあげられることは多くない、そんな風に考えているとしたらちょっと寂しい。「一緒にいてくれるだけで嬉しい」と言葉が伝われば良いのにと考えてしまいます。
飼い主が落ち込んでいる時、ふと隣に猫が擦り寄ってくる。これを見て慰めてくれていると感じるのか、それともおなかがすいたからご飯が欲しいとねだっているだけなのか、感じ方はそれぞれだと思います。でもその考え自体は人が一方的に想像しているだけです。人間同士ですら意志の疎通は難しいのに、人以外ともなればもっと難しいですよね。それでもこの二人を見ていると、お互いのことを思うことができれば案外簡単なことなのかもしれないと感じました(*^_^*)
〈雑記〉
私は現在何も飼ってはいませんが、子供の頃に脚の悪い子猫を拾ってきたことがあります。たしか1ヶ月くらいで死んじゃったはずだけどとても悲しかったことだけは覚えてます。猫って愛情表現が犬ほどストレートじゃない気がするけど、時折見せるようなところが結構好きです。そのときに猫は何考えてるんだろうとか結構想像していた気がします。この作品を見てちょっと思い出しました。