蒼い✨️ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
やさぐれた女子高生が異世界に召喚されたのだが?
アニメーション制作:サンライズ
2000年6月に公開されたアニメ映画。
【概要】
女子高生・神崎ひとみは足を痛めて陸上部を退部。
空虚な毎日に加え新たな目標を探す気にもならず、
この世から消えてしまいたいと願うも自殺するほどの思い切りもない。
自己嫌悪に浸っていたある日、黒竜族の総帥フォルケンによって異世界ガイアに召喚される。
彼女は、竜の鎧エスカフローネをよみがえらせる「翼の神」と呼ばれることになる。
異世界ガイアは黒竜族の軍団によって、あちこちの国を滅ぼされているという戦禍にあり、
ひとみは竜の鎧エスカフローネを動かせるという竜族の末裔バァンという青年に出会う。
【感想】
取り敢えず箇条書きで!
・神崎ひとみといえばタロットカード占いが特技で恋愛脳の、恥ずかしいぐらい前向きな娘だったはず!
そんなTV版とは正反対に映画では自己憐憫の塊で別の意味でイタイ娘。性格とか、かなり変えてありますね。
・剣を持って人間同士で切り合えば微グロ描写ですし、
エスカフローネも主役メカというより生き物の鎧みたいでちょっと気持ち悪い。
(溶けて骨でも出てきそう)
・TV版は王道から脚色していったのに対して劇場版はダークファンタジーっぽいです。
・キャラ設定もあちこちTV版と異なるアナザー・エスカフローネ。
・映画で作画がクオリティアップしただけでなく、
キャラデザがリファインされてTV版より結城信輝っぽくなりました。
人物作画は結城信輝ファンなら満足できるはずです。
・作画は良いですし歌も綺麗。空飛ぶ巨大戦艦とかファンタジーとメカを組み合わせた世界設計は本当に好み。
・でも、TV版と比べても登場人物の個性とストーリーが改悪しまくりですね。ただでさえ、雰囲気が暗い映画ですし。
95分間という尺の中では淡々と終結に向けて展開を消化しているだけの感が強くて、
エスカフローネの舞台である“ガイア”という世界観を表現するには短すぎる映画といいますか、
TVシリーズが丁度良かったということを再確認する、
そんな作品であることが私がこの映画を見て得た正直な感想でした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。