HG anime さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
クソ長いけど内容が濃い 名作
(いきなりだがおかしいなと思った点のメモ。ほぼ自分用なのでスルー推奨→){netabare}44話でアルとホーエンハイムの談話がある。アルは国を潰して賢者の石を作る計画を阻止しようとしているとホーエンハイムに言う。ホーエンハイムも同様に動いていると明かし、さらに敵の計画実行日について頭上にあった太陽神レトの像をアルと見ながら、「あいつ(太陽神レト)は来るべき日を待っている」とホーエンハイムは言っていますね。ホーエンハイムはホムンクルス側の計画実行日を知っていたんですね。
45話にアルとホーエンハイムから伝言が始まり、『約束の日』というものを仲間に教えていく。45話の最後での伝言の最終到達地点であろうマスタングのところに届いたメモを聞く限り、来春のいつかくらいにしか分からない。
~ここまでは別にいい~
しかし、46話ではすべての仲間が約束の日の日付を知っていると確信を持てる言い方がエドやザンパノから聞き取れる。これおかしいよね?矛盾だと思いました。さらに47話ではエドはホーエンハイムから約束の日とは日食の日だと初めて聞かされている。アルは44話のホーエンハイムとの会話で日食の日だと暗示されているから理解していたのかもしれんが、45話の伝言の内容や47話でのエドが初めて日食の日だと知ったことからして、その他の仲間が約束の日の日付を知っていたことはおかしいと思う。あの伝言で日付だけが知らされていたという考え方も無理やりできなくもないが、それならわざわざ約束の日などという遠まわしな言い方で伝言する意味ないし、そもそも日付について伝言していたことは描かれていないから視聴者側にこんな風に疑念を抱かせている時点でマイナス点。
まぁ伝言で、○月○日だ、などと言っていたら絵的に魅力がないから仕方ないのかもしれんけどね。たしかに約束の日とか言った方がかっこいいからね。でもそのせいで矛盾が生じてるんじゃないかな。こんなクライマックス直前の大事な場面で詰めが甘いと思った。
長々メモったけどしっかり確認したわけではないのでミスリードだったらすみません。原作だと矛盾してないぞ、とか、アニメでも矛盾してないぞ、とかあったら教えてちょんまげ(⌒^⌒)b{/netabare}
でもこのマイナス点(たいしたマイナスでもないが)を補って余りある物語の出来と迫力ある戦闘シーンはすばらしい。
ウィンリィとエドの恋もすごくいいね。
アームストロング家最高やんけ! でもアレックスの声優さん3年前に亡くなってるんですね。惜しい人を・・・
トリシアとホーエンハイムの愛、自分涙いいすか
音楽は個人的にはLet it outが(TVsizeなら)ちょっと好き。この曲全体を聞くとあんまりいい曲じゃないのが惜しい。他の曲は印象薄いです。でもこの作品の音楽は一般にかなり評価されているようだから、私は少数派でしょうね。
(あとがき。作品にほぼ関係ないのでスルー推奨→){netabare}皆既日食がラストシーンの肝になってるんですね。これは予想してなかった。皆既日食って太陽・地球・月のそれぞれの距離と、太陽・月の直径のバランスが絶妙だから見れるらしい。神、やっぱいるんかワレ
科学史の講義で錬金術についても軽く習ったことあるけど、この作品での錬金術は、当たり前だが現実での錬金術とは全く概念が違う。神がどうこうっていう話になってる点は現実とも共通点があるけど。現実の錬金術って哲学や医学や神学の延長線にあったようなものらしいから。近代以前の錬金術師とか科学者とかいわれてる人はほぼ全員敬虔な信者なんだよなぁ。神を理解するための手段だった錬金術が科学に発展して神から遠ざかることになったという皮肉、ん~すきだわ。(プロ倫的何かを感じる…(゜-゜)
パルケルススやニュートンみたいなのが錬金術師だから現実は夢がないと思いました(小並感)。でも例えばただの光をプリズムで虹色に分けるとか、当時の人からすれば魔法にみえたんでしょうね。
現実の錬金術のイメージを魔術的な描写にしたらこの作品の錬金術みたいになるのかなと思う。{/netabare}
全64話もあってかなり長い。私は長編作品にはかなり厳しく評価するけど、この長さでも人におすすめできる。名作。