四畳半愛好家 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
気味の悪いラスト…終盤まで結構好きだったんだけどなぁ…
主人公まちは世間知らずで人見知りな中学生の巫女、話せる後見人であるクマのナツに「都会の学校に行きたい」と訴え、ナツは都会で生きていくための試練をまちに与えていくが…
田舎系日常ギャグアニメ。概ねギャグの部分は自分には当たりでした。途中で飽きが来た方もいるみたいですが、まちがとにかく可愛いシーンが多いこともあって、個人的にはラスト2話までは飽きずに楽しめました。
ただ、なんとなく違和感を感じる部分はありました…。よしおがまちをイジメているような気分にさせられる部分だったり、まちの異常なまでの被害妄想だったり…。
そして最終回…。{netabare}
先ずはよしおのサイコパス思考に驚かされました…。最終回までのよしおも確かに怖かった(余りにも鈍感で人の気持ちが分からない描写とか特に…)ですが、村の発展だけでなく、「まちを一人前にする」ことも狙っての厳しい対応だろうと勝手に擁護していたのですが…違ったみたいですね。響との最終回での会話で、過去の文献を引き合いに「まちを生贄に村を発展させる」旨のサイコパス発言をしていたので、凄く不気味に感じました…。
そしてまちの悪化…。「石を投げられた」と主張するシーンも気味が悪かったです…。極度の被害妄想の末の諦め発言。そしてそれを嬉々として受け入れるナツ…。気持ち悪いですよね…この展開。まちの思考をやめさせる幼児退行END。最悪のバッドエンドだと思います。
{/netabare}
まちもナツも可愛いと思っていましたが、最終的によく分からなくなってしまいました…。なんか気味が悪い…。
ただ、このアニメは全体的に面白い回が多かったと思いますし、良かった点もいくつかあります。
先ずは声優、安元クマも良かったですが、なんといってもまち役の「日岡なつみ」。全く知らなかった声優でしたが、凄くキュートな声だったと思います。安元とのEDは凄く癖になる楽しい楽曲でした。フルで聴くべし。
あとは作画が良かった。性格以上に、作画と声の力がまちの可愛さを決定づけたと思います。
あと、EDは好きでしたが、OPは正直苦手でした。
萌え系ギャグアニメが好きなら、チェックしてみても良いかも…。
10話で視聴をやめるのが正解だと思いますけど、そこまで観てしまえば最後まで観てしまいますよね…。うーん。勿体ない作品です。最後まで日常に徹していたら、結構売れたかもしれませんが…果たして…。