タケ坊 さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
田舎コメディなのに成分タグが笑える
☆物語&感想☆
あらすじそのままですが...東北地方の山奥にある村を舞台にした田舎コメディ。
巫女をやってる中学生マチ&人間と会話できる熊、ナツが主人公。
序盤の展開から、この作品の売りとしては、
キャラデザインを一目見ても分かるように、第一に「マチを愛でる萌え」があり、
その上でナツとの関係性、田舎あるある的な日常話を楽しむ、と言った作品だということが判る。
この点に於いての掴みは明快で良かったし、あまり大きな期待はせず、取り敢えず気楽に視聴を継続。
登場人物があまり多くないということに加えて、
田舎の日常あるある&マチの世間知らずさ、村おこし、をネタにした話の作り方は、
途中からややネタ切れ感とバリエーションに欠ける印象を持ったものの、
ちょいちょい挟んでくる露出描写があったりと、
あくまでロリ&萌えを期待する視聴者を離れさせないような作りになっていて、
普通に着地させればある程度の需要は見込める作品だと思う。
それだけに何故?と思うのが終盤の展開...これは観た人みんな思ってるだろ。
マチの極端な被害妄想やネガティブ思考は、
それまでのヴィレッジヴァンガードに行ったエピソードや、バイトでも披露されていて、
まぁ中学生だし自分も子供の頃は何故あんなにシャイで気が小さかったんだろう、
なんて多少は共感もできたのだが、終わり方まであれでは...
まぁある意味話題にはなるかも、だけど笑
終盤はアニメオリジナルのエピソードらしく、
マチが精神的に成長して都会の高校へ、という方向性になってしまうと、
今後物語が成り立たなくなってしまう、と言うのは理解できるんだが、
結局何も成長せず心を閉ざしネガティブな感情を視聴者に与えるような着地のさせ方は、
ナツとマチが今後も一緒に居られて良かったね、という風には素直に喜べるはずもなく、
序盤に提示した作品のあリ方、この作品に対して視聴者が期待した方向性とは大きく異なるのではないかと思う。
普通に考えれば、「やっぱり田舎も良いよね」というポジティブな方向性へ持っていくのが王道だろう。
何の為にサービスショットやらロリ&萌え路線をやって来たのだろうか。
完全に需要を読み違えているというか、敢えて狙ったのなら凄いけど。。
まぁ自分はそこまでロリ&萌えに期待して観てきた訳じゃないから良いものの、
やっぱり日常コメディーとしては、序盤面白かっただけに後味が悪いな、という印象が大きい。
序盤のギャグ&コメディー的な路線のまま当たり障りなく終わらせればよかったと思うんだけど。。
まぁなんだかんだ言ってある意味記憶に残る作品になったかもしれない笑
☆声優☆
主要キャラのマチ&ナツ、ヨシオ、ヒビキ、それぞれハマっているキャスティング。
脇役、モブの村人たちも良い感じで訛ってて不足なし。
☆キャラ☆
やはりマチの対人恐怖症、被害妄想が少々やり過ぎな感がある。
ギャグととらえて笑いで済ませられていたが、終盤であれでは正直笑えない。。
ナツに関しては、マチとは正反対にメカに詳しい部分なんかが面白いんだけど、
何かもう一つ熊というキャラを生かしきれてない感じもする。
ヒビキは「田舎ヤンキー」という、あるある的なキャラなのかも知れないが、
正直ロリ&萌えを売りにしたアニメでこういうキャラはあまり良い気がしない、というか必要性を感じない。
出てくる周りのキャラが年齢の離れた大人ばかりで、マチの理解者はナツだけなのもどうなんだろう。。
同級生の友達なんかが居れば、もう少しエピソードのバリエーションも増やせて良かったと思うんだけどね。
☆作画☆
相対的に見てキャラ、背景ともに高度なレベルではないと思うけど、
必要とされるレベルはクリア出来ていると思うし、不安定な場面は特に感じなかった。
☆音楽☆
ボンジュール鈴木さん作曲のOPはリアルな中学生が歌っていて、今回がデビュー作とのこと。
初々しさがあって良いんじゃないでしょうかね。
ボンジュール鈴木が歌うバージョンなんかもあったら面白かったと思うけど。
EDはなかなか病みつきになる感じの面白い楽曲で結構脳内で再生されてました笑