アリア さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
こんなに号泣するとは ※自分用メモ
※自分用メモのため文章力についてはご勘弁を。
人気作品としてよく挙げられるシュタゲ。
内容も知らず、声優もミンゴスが出てることしか知らなかった。
ゲームも未プレイ。
テーマはまぁよくあるループもので、過去に戻ってやり直すお話し。
しかしこんなに残酷で辛いとは思っていなかった。
まどマギも過去改変モノであるが(比較に挙げてすみません)、こちらは現実的ではなくふわふわとしたダークファンタジーのような作品という印象。
一方シュタゲはもちろんファンタジーではあるものの非常に現実的で、岡部に繰り返し突きつけられるまゆりの死や紅莉栖の死、他者の理想を戻さなければいけないという自責などの描写はまるで私自身が体感しているかのようにのめり込んでしまう物だった。
やり場のない怒り、苦しみ、悲しみの表現は作画・声優ともに素晴らしかった。
死んだ夢を見続け、もうオカリンの重荷にはなりたくないと告げるまゆり役の花澤さんの切ない声にぼろぼろに号泣。
一番泣いたシーンは、何度目かのまゆりの死の時。暴走した車に自ら飛び出した岡部を庇ったまゆりは、抱きしめられながら星に手を伸ばす。力の入らない小さな手を優しく握り絶望する岡部の言葉。
「なぁ…まゆり…、ここからじゃ星、見えないな…。こんなのあんまりだろ…」
まゆりの時折するスターダストシェイクハンドはいつもとても儚げで、どこかに行ってしまいそうな焦りと切なさがある。
その中でも、上で述べたシーンでの姿とそれに対する岡部の言葉が強烈な印象を残した。
個人的には、岡部と紅莉栖よりも岡部とまゆりの家族愛のようなものが好きだ。
Dメールを取り消す理由もまゆりであるし、やはりまゆりを救いたいと奔走し傷ついていく岡部という構図が悲しみと残酷さを生んでいたのだろう。
その駄目押しとして紅莉栖の犠牲がある。
もちろん紅莉栖も好きなキャラクターなので劇場版もしっかり楽しむことができた。
一度も中だるみすることなくのめり込んだまま、駆け足で全話を完走できた作品はこれ以外に数少なく、作画も常に安定しており見やすい。
セリフも静と動の緩急が非常に良く飽きずに聞き入ることができる。
今までなぜこの作品に触れてこなかったのか悔やまれるほどに良い作品だった。
0の放送を楽しみに待っている。