ペガサス さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
輪廻と宇宙意思と、人間の業
ロボットアニメの意匠を装いつつ、神話的な物語へと昇華させた富野由悠季の入魂作。
「ガンダムをヒットさせたのは、イデオンのラストを公開したかったから」と語ったように、テレビシリーズの編集版を接触編として前編に置き、打ち切りとなったラスト4話を、発動編として見せるという形での公開となった。
エゴをぶつけ合う嫌味な登場人物たち、それを発狂するまで追い詰め皆殺しにする冷徹な演出。
腕がちぎれ頭が飛ぶ、凄惨な死の描写。
思わせぶりな台詞の氾濫とセックスの暗示に満ちた恋愛模様。
これはガンダム世代には二度と現れないであろう問題作であり、後に庵野秀明によるエヴァなど数多のエピゴーネンを生み出す原点となる作品でもある。