oneandonly さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ヒーローバトル物のウラ作品
世界観:8
ストーリー:8
リアリティ:7
キャラクター:6
情感:5
合計:34
<あらすじ>
趣味でヒーローを始めた男、サイタマ。
彼は3年間の特訓により無敵のパワーを手に入れた。
だが、あまりに強くなりすぎてしまったゆえに、
どんな強敵が相手でもワンパンチで決着がついてしまう。
「圧倒的な力ってのは、つまらないもんだ」
そんな平熱系最強ヒーローの前に、
今日も新たな敵が現れる。
今日こそ本気が出せるのか!?
(公式サイトより)
元々、原作の漫画にも興味があり、最近のシーズン(2015年秋)トップ作品としても注目していたため視聴しました。
強くなりすぎてしまい、どんな敵も一撃で倒してしまうという設定は斬新でした。バトル物の少年漫画では徐々に敵が強くなり、主人公たちも強くなっていくのが普通で、そうしないと盛り上がりません。例えば、ドラゴンボールだったら悟空がスーパーサイヤ人になれる状態になった上で、初期のピッコロ大魔王程度の敵が出現したとして、一撃で終わるでしょう。そういった面では、ある意味リアリティを感じさせてくれる作品です。
そして、その設定を見せていく脚本(特に1~3話)が面白い。ギャグの切れが良く、いくつかのシーンで吹き出しましたし、{netabare}バトル物でよく出てきそうな敵(最初のワクチンマンにバイキンマンやフリーザの声優を当てているのも良い)を扱いながら、弟子のジェノスがうまくサイタマの引き立て役となっています。{/netabare}3話まで見て、視聴がやめられない感覚になりました。
バトル物としては軽視されがちな平凡な日常(サイタマの生活感のある自宅や経済面)や、過去のバトルの影響(以前のエピソードで崩壊した街や、サイタマの住む街の扱い)が描かれているのも良い。
音楽やBGMもまずまず。EDは80年代風でしたね。
{netabare}ヒーロー協会が存在し、ヒーローがたくさん出てきてランクを上げていくという展開と敵が一撃で倒されるので次々と出現しすぎなのは、やや陳腐なご愛嬌設定ですが、{/netabare}毎回続きが気になる良作でした。
<2019.1.26追記>
視聴からしばらく経過しましたが、続編はあるのでしょうか。物語の先を見てみたい作品です。
(参考評価推移:3~11話4.3→12話4.2→調整4.1)
(2016.6視聴、2017.5、2019.1調整)