takun92bab さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
そうだな、異世界へ
このアニメ1期では、非常に大きな広がりを持つことが出来る世界観とアドベンチャー。「このすば」の特徴は、全員が何かと特徴を持ち、そして癖があること。その特徴らこそがストーリーを動かしていると断言ができると感じる。
しかし、話のストーリーの大筋の流れはいいとは感じるが、丁寧に作られていると感じないところも多々ある。視聴者が流れに疑問を持たないということを前提で見るといいのかもしれないが、私はどう見ても疑問を持つところはいっぱいある。
例えば、突然世界を変えたカズマとアクア。
カズマがゲーマでニートで何も現世に思い入れがない、アクアも元々女神としての暮らしという設定になっている。そして、突如異世界に来て、それらの世界に何も悔いがない。
遠足に来た子供ではあるまいし、何かと考えはどうしてもあると感じる。その根拠としてはカズマは着ていたジャージーに拘っている。悔いがないという前提を受け入れるとしても、ジャージーを持ち続ける理由としては自分のルーツはやはり日本というものを持っていると感じる。
また、キャラ設定もキャラクター多いため、丁寧にやっていると思えず、あんまり見ててそのキャラに愛着を持つことがカズマとアクア以外難しかったと感じる。ただ、補足すると10話でそれは出来るかと言ったら難しいと感じる。
まとめると、「このすば」はキャラ立ちにより一人ひとりが個性的と言え、それこそがこのアニメの見どころであると感じる。勿論、一つ一つのバドルとそれにおけるギャグも見どころだが、キャラ4人のパーティーが一番このアニメの特徴であり、良さである。ただ、内容が雑なところもあり、それを伏せて見ていくことが視聴者に問われている。次の2期は10話では終わるのではなく、もう少し長めに丁寧に製作することを望む。これこそが我々視聴者がカズマ達が開けた異世界の扉の向こうを楽しめる第一歩なのではないだろうか。