天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
新SFスーパー英雄(?)列伝100
(ラ~ラ~ラ~ラ~ラ~♪)
西暦1974年ヤマトはアルプスの少女ハイジとの戦いに敗れ、打ち切りになろうとしていた(中略)ヤマト打ち切りまであと○○日・・・(おいおい)
まあ、現実は視聴率を劇的に上げるコスモクリーナーなんか無いもので、努力のかいなく打ち切りになってしまったんですが(汗)
再放送でじわじわと人気が出て、アニメ史に残るような作品になりましたね。
作画ははっきり言ってヒドイです(おいっ)当時の製作状況が最悪で、映像が間に合わなくてシナリオだけで録音した回があるという声優の証言があるくらいですから、よっぽど酷かったんでしょうね。
内容は、当時としては画期的な作品で、面白かったです。地球が総力を結集して挑んだ会戦での圧倒的な力の差と敗北(奴らには、この艦では勝てない
by沖田)
遊星爆弾による攻撃で滅びの日を待つばかり地球、そんな絶望的な状況の第1話ラストに出てくる戦艦大和の残骸。
印象的なシーンでしたけど、当時のアニメの第1話としては地味だったかも知れませんね。
巨大ミサイルが迫ってくる状況で、エンジンの出力が上がらず中々発進できないヤマト、そして主砲の攻撃で間一髪、無事切り抜ける展開なんか、ハラハラドキドキでした。
初めてのワープで透ける服(待て)とか冥王星での闘い、ドメルとの七色仮面じゃなくてインコ・・・もとい七色星団での戦いなど、古い作品ですが今観ても面白いですね。
それと、やはりセリフがいいです。
沖田
「いいか古代、ここで今全滅してしまっては、地球を守るために戦う者はいなくなってしまうんだ。明日の為に今日の屈辱に耐えるんだ。それが男だ。」
古代(兄)
「沖田さん、男だったら、戦って戦って戦い抜いて、1つでも多くの敵をやっつけて、死ぬべきじゃあないんですか!」
大人になって観ると、この沖田艦長のセリフが重いです。しかし、弟はともかく兄の守るは物事が見えると思ってましたが、やっぱり兄弟ですね(こらっ)
まあ、どう見ても森雪しか女性がいないとか、打ち切りの影響で「こんなこともあろうかと・・・」と何でも出してくる真田さんとか、いろいろ突っ込みどころもありますが、やはりアニメ史に残る名作と言えるのではないでしょうか。
主題歌の「宇宙戦艦ヤマト」ですが、さらば~♪と出だしがスローバージョンのタイプと、チャンチャカチャンチャチャチャッチャラ~♪という通常の2パターンがあります。
自分的にはスローバージョンの方が世界観に合ってて好きです。
そして、エンディングの「真赤なスカーフ」ですが、まさに名曲ですね。
結果的にヤマトをダラダラやってしまったせい(他にもありますが)で、いろいろ評判の悪くなってしまった西崎さんですが、ヤマトの音楽については全面的に評価したいです。