ヲリノコトリ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作へのリスペクトがパない!
【あらすじ】
絵の躍動感では右に出るものがいない松本大洋原作コミックが、20年近い時を経てアニメ化。卓球を通じて才能と勝負の世界を描く。
【成分表】
笑い★☆☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛★☆☆☆☆ 感動★★★★☆
頭脳★☆☆☆☆ 深い★★★★☆
【ジャンル】
スポーツ、才能と努力
【こういう人におすすめ】
原作ファン。スポーツの栄光と挫折みたいなこと考えたい人。センスある!って感じのカッコいいアニメみたいひと。
【あにこれ評価(おおよそ)】
75.6点。レビューでは点数以上に好評。
【個人的評価】
原作ファン。映画ファン。そしてこれ以上ない最高のアニメ化。湯浅監督の力を知った作品。
『自分のお気に入り』
【他なんか書きたかったこと】
{netabare}
アニメ監督は湯浅政明氏(四畳半神話大系など)。ピンポンアニメ化、と聞いて「キャラデザ大丈夫か?」と思ってましたが、この人が監督で本当に良かった!いやもう本当に!あの原作の空気をそのままアニメ化するなんて湯浅さんにしかできない!まさに「躍動感と疾走感の塊」のアニメになりました!しかもオリジナル要素(wikiによると松本大洋が書けなかったアイデア)もイイ感じに染み込んでいる!
まあ逆に言うと「ノイタミナ+湯浅+松本大洋」なので、そうとうぶっ飛んだアニメです。普通のアニメが好きな人は「なんじゃこりゃ」ってなります(笑)まあ世の中にはこういうのめっちゃ好きな人がいるんです。私とかね!
内容は卓球のスポ根(?)なのですが、「才能」というのが非常に大きなテーマです。それも「才能で勝負がきまる」とか、逆に「才能を努力が負かす」とかそういう単純な話ではなくて……スポーツの世界でトップに立つのは本当に一握りの人間なんだなあ、ということが実感できるアニメです。
セリフもカッコいい。まあ、ときどき「なんでここ原作から変えたんだろう?」って思うシーンもありましたが。
↑たしか「邪魔するな!」が「ばか!」になってたとことか。童心に帰りすぎ(笑) それもありだけど(笑)
そして、キャラ一人一人の心情がすごく作りこまれてると思います。一番うすっぺらいのはペコかな(笑)でも、そのペコの敗北後の成長は大きなテーマですね。ヒーローは真っ直ぐ前向いてていいんです。曲がりくねって深みを出すのは脇役の役目!私の中ではこのアニメの魅力の半分はアクマが占めてます。他にも月本の心境、風間の心境、ウェンガの心境、真田の心境……うーん複雑。ムー子の心境……は、さておき。
あと、ピンポンはアニメ化より前に映画化されてて、私はその映画もオススメしたいです。私的に、邦画の中では一番かも。 {/netabare}