退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「おちこんだりもしたけれど、わたしは元気です。」
魔女の宅急便。たまにふと見返します。
本作は魔女キキの自立と旅の物語であります。13歳になったら魔女は旅立たないといけない。そんなしきたりの不安を微塵も感じさせないキキ。宝箱を開けるような気分で旅立つのです。彼女を送り出す人たちの心の準備もさせないまま、陸から空に上がる少女、海の見える街に憧れ飛び立ちます。
キャッチコピーは糸井重里氏による
「おちこんだりもしたけれど、わたしは元気です。」
誰でも落ち込む日もそりゃあります。私も落ち込んだりしたけれど元気になりたいときに、本作のふたをそっと開けます。もしくは何か新しいことを始めるとき、新鮮な気持ちになりたいとき、何かに区切りをつけたいときだったり・・・
キキは天真爛漫で元気だけか、と言ったらそうでもありません。落ち込むときはすぐに顔に出ます。魔女と言ったって空を飛べるだけで、他に宛はありません。そんな彼女は事あるごとに気持ちを一喜一憂させますが、そんな彼女といつの間にか気持ちが重なっていて、そんな彼女に僕はその観た時の心境によって、何かを配達されています。
ジブリはあまり声優さんを使いませんが、キキは高山みなみさん。トンボは山口勝平さんで、コナンと新一です。ユーミンとのマッチングは誰もが認める調合でありまして久石さんともマジック・フィットでありますw
卒業式で歌った歌だったり、子供の頃の怖いもの知らずのあの頃だったり、何も知らないからこそのドキドキ感であったり、自分の力のなさをしみじみ痛感したり、そんな誰にでもあるけれど、こんなにも何かを届けてくれる宅急便は私は知りません。Amazonで買えるものはAmazonで、買えないものは魔女宅でw