あんにゅい さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
学園で恋愛と青春が爆発的な勢いで迫ってくるアニメといえば
青春と学園と恋愛といえば、とらドラが最も記憶に残っています。
三角関係的な恋愛模様のなかで移り変わる主人公たちの気持ちを軸に物語は進んでいきます。
恋愛の裏側で家族の微妙な関係にも切り込み一層キャラクターの内面をえぐっています。
父親がいない高須竜児と、両親どちらとも別居している逢坂大河は出会い、互いの家族の空白を察知してそれを埋めるように急速に距離を縮めるのですが、このことが二人を、恋愛を飛ばして家族同然の関係を築くこととなり、その後の恋愛模様の発展において常に問題点となっていくんですね。
三角関係的な恋愛と、青春が爆発している学園のドタバタの裏では、家族にまつわるドラマが繰り広げられて、遂には最終回までつながっています。恋愛と青春と友情と家族という要素が非常にうまくかみ合って、物語に重層的な面白さを与えていますよね。恋愛に全力で、学園イベントにも全力で、家族が介入してくると主人公たちは深く懊悩してあがく。こんな青春があるなんて、憧れずにはいられない。。
とらドラはエピソードごとに熱量があってどこをとってもおもしろいです。文化祭にせよ生徒会選挙にせよクリスマスにしてもクライマックスの興奮の質が落ちない。そして、どんなイベントが起きたあとでもクラスメイトが騒いでいる教室へ戻れば日常にかえってくる安心感があって、一呼吸おいて次のエピソードへ展開する流れも好きでした。(そういえば、コードギアスもこういうテンポだったような。。)
物語上、竜児と大河、とらとドラゴンがハッピーなエンドを迎えますが、個人的には櫛枝みのり推しでした。普段道化として振る舞っている分、その奥底の感情が出ると衝撃とともに魅力的だったです。
とらドラは私の中では学園ラブコメの最高傑作です。
それでは、乱文失礼しました。最後まで読んでいただきありがとうございました。