モンゴル411 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
どれをとってもハイクオリティの作品・・・なのだが。
あらあらすじ
少女が!
青年に出会い!
新たな世界へ!
踏みだしていく物語!
この作品のレビューを書くにあたってまず
言っておかなければならないことがひとつ
「リスペクト」「パロディ」「オマージュ」「パクリ」
を一緒くたにしてはいけません。
パクリとはばれない様に他の作品の一部を使うことです。
この作品はジブリ作品を作者が意図的に
視聴者へわかりやすく「私ジブリ大好きなんですよー」
と、公言しているひとつの証みたいなものです。
つまり「リスペクト」です。
そこを間違って解釈してしまうと
本来なら「この場面もあの作品のあの場面だな」と
クスッっと笑ってしまうようなことが
「またパクってやがる」と思ってしまい
作品を全く楽しむことができません。
と、長くなってしまいましたが
そうまず説明しないといけない程この作品は
ジブリ作品(特にもののけ姫)へのリスペクトが容赦なく
キャラクター、毛の逆立ち、食べ物の食べ方、背景、小道具
キャラクターの動き、そして声優に至るまであらゆるものに
既視感があります。
本来ならばそこでパクリと非難の声を上げるのではなく
笑っちゃっていいと思うのです。
しかり物語自体はしっかりと独立したもので
その場面転換の多さや背景はひとつの映画では収まりきらないほどの
壮大なストーリーが展開します。
背景や衣装など切り取ってサムネイルばりに張り付けたら
恐らくこれは本当に同じ映画なのかと疑ってしまうでしょう。
ただし、壮大過ぎるストーリーがゆえに
2時間のアニメ映画では詰め込みすぎな気がします。
少なくとも前後編もしくは1クールにすればもっと大きな評価を得られた気もするのですが。
それ以外の点では非常に重厚な作品なので見て後悔はしませんが
尺が足りなさ過ぎたがゆえに良作から転落し、中の上あたりの作品になってしまってます。