狗が身 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
これでたったの30分。
こんなに中身が濃いのにたった30分程度というのがおそろしい作品です。
この作品の元ネタであるデジタルモンスターは設定上、元々はコンピュータウィルスの一種らしいのですが、本作ではその設定に違わず、敵役であるディアボロモンは明確な意思(それでいて無邪気なのがおそろしい)を持って現実のネット社会で猛威を振るいます。
現実ではなにひとつ異常がなくても、電子の世界では気づかないうちに生命の危機に瀕してる状況とか結構笑えないよなぁ…。
これに対抗する太一と光子郎、ヤマトとタケル。劇中でも太一が触れている通り、基本的に結束力の弱い一同はピンチに陥る。
ここでパソコン経由で戦いを傍観していたオーディエンスを利用する光子郎君の手腕に惚れ惚れします。
この瞬間、本作の副題である【ぼくらのウォーゲーム】の「ぼくら」の部分に我々視聴者も含まれることとなったからだ。
丈先輩やミミが活躍しなかったのは個人的に残念な部分ではありますが、短編映画としては素晴らしい出来なんじゃないあかなぁ。
正直、デジモンを知らない人にもお勧めできると思うし、したいとも思う。
あのオメガモンの格好良さとか、百聞は一見にしかずですよ。