renton000 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
タイトルなし
前回レビューのおまけ的なもの。
とりあえず、第一話を見れる環境が用意できると確認が楽かもです。
参考までに、私はニコニコ動画の第一話無料配信を利用しました。
以下で記載する時間は、ニコニコ動画での表示タイムです。
被写界深度の浅さが作る心理的な距離感の話。
20分42秒:{netabare}
ここでは、画面左に座っている藤宮さんの後ろ頭があって、画面右に立っている長谷くんの首から下、となっています。長谷くんの顔を写さずに、表情を見えなくしているっていうのもポイントですね。
このとき、藤宮さんの頭にピントが合っていて、長谷くんはボケてしまっています。長谷くんは藤宮さんの席のすぐ隣に立っていますから、長谷くんと藤宮さんはすごく近い場所にいるはずです。でも、長谷くんだけがボケちゃっている。被写界深度がかなり浅いってことです。
これは、ピントが合っている藤宮さんから見て、長谷くんがすごく遠くにいるように見えている、という表現なんだと思います。実際の距離は近いのに、あえて被写界深度を浅くすることで、心理的な距離感を出しているってことです。
ここから、長谷くんの顔が写るまでカメラがティルトアップしていきます。
{/netabare}
20分47秒:{netabare}
同一カット内のティルトアップ後ですね。
ここでは、長谷くんにピントが合っています。ティルトアップしながら、ピントを藤宮さんから長谷くんに移していたってことです。でも、今度は、藤宮さんがボケてしまっていますよね。つまり、ピントが合っている長谷くんから見て、藤宮さんがすごく遠くにいるように見えている、ってことです。
ここのティルトアップは心理上げの効果を狙ったものではなくて、被写界深度の浅さと組み合わせることで、次の三つのことをやっているんだと思います。
一つ目が、長谷くんの表情の後出し。二つ目が、藤宮さんから長谷くんへの心理的な距離感。三つ目が、長谷くんから藤宮さんへの心理的な距離感。
二つ目と三つ目が合わさることで、二人の心が離れてしまっていることの表現だと思われます。
{/netabare}
21分53秒:{netabare}
回想後の「友達になってください」のところ。
ここではカメラ位置を変えて、カメラから等距離の場所に長谷くんと藤宮さんを配置しています。
前述したように、被写界深度が浅いときに前後に配置されていると、どちらかがボケてしまって心理的な距離感が出てしまいます。ここでは、二人を左右に配置したことで、被写界深度が浅くても同一ピント内に収めることができるようになりました。つまり、心理的な距離感の解消が示唆されているってことですね。
ここで第一話が終わりです。第二話に希望を持たせるこの終わり方は、とてもよかったと思います。
{/netabare}
雑記:
久々に藤宮さんを見たんですけど、やっぱりかわいいですね。