Lovin さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
観た感じ
■情報{netabare}
原作:柳内たくみ
監督:京極尚彦
シリーズ構成:浦畑達彦
キャラクターデザイン:中井準
制作:A-1 Pictures
話数:1クール全12話
OP:「GATEⅡ~世界を超えて~」
by 岸田教団&THE明星ロケッツ
ED:「いつだってコミュニケーション」
by テュカ&レレイ&ロゥリィ
(CV.金元寿子&東山奈央&種田梨沙)
{/netabare}
■感想
知識:原作小説未読
鑑賞:TV放送
概要:実戦的冒険系
設定:同人誌即売会に向かっていた男が目にしたのは・・・
見所
1.この作品は多分、分割2クールの2クール目にあたるが、
炎龍編という呼び方はあにこれで初めて知った。
出来心から1期を観たら止まらなくなり終盤まで一気に観てしまった。
序盤は1期の終盤に登場したあのキャラが目立っており、
中盤までは炎龍を中心とした展開となる。
2.しかしあのキャラの仲間、戦士という触れ込みだったのに、
戦いこそが文化の中心という世界に於いて戦い慣れしていない。
西住隊長が何時も言っていただろう、とにかく落ち着いて、って。
まあ私自身ができるわけでもないが、戦闘に於いては先ず落ち着かないとな。
それが伝染したのか、効果があったから嬉しかったのかわからないが、
普段大人しい筈のヤツの目が珍しく据わっていた。
ヤツの表情などあのシーンとEDくらいでしか拝めない。
また死神にも見せ場はあるのだが、これは壊れかけの蛾次郎のためのイベントである。
そして今回は主人公が所属する陸上自衛隊だけではなく航空自衛隊も活躍する。
3.前半は確かに炎龍編と呼ぶに相応しく、炎龍が中心の展開となる。
だが後半は炎龍編の余波が過分に残っているものの、帝国編と呼べる展開になる。
この辺りから幾分血生臭くなり、様々なキャラの思惑が交錯する人間ドラマが展開される。
4.後半で活躍するのは間違いなく薔薇騎士団だ。
お飾りと目され続けた薔薇騎士団は帝国の威信を守るために獅子奮迅の活躍を見せた。
1期目で活躍したのは黄薔薇様と白薔薇様だったが、
2期目では黄薔薇様と黒薔薇様(そう呼ばれては居ないが)が活躍する。
特に黒薔薇様は暴走する黄薔薇様を冷静に嗜めるのが印象的だった。
確かボーゼスさんとビィフィータさんだったと思う。
そしてあの殿下の側近として1期目にも登場する師範代は、
ガッハッハッと笑う豪快なオッサンだが主人公とは面識があり、
頭の固い人物ではないので、主人公にとっては心強い参謀となる。
5.反面2期には自称ジャーナリスト、本職カメラジジイという
主人公、ひいては自衛隊の邪魔しかしなさそうなキャラも登場する。
実際1シーンしか登場せず物語にも絡んでは来ないが、
見ているだけで「赤信号で背中を押したくなる」キャラであるが、
様々なキャラが登場するのも本作品を評価したい点ではある。
そしてそういったキャラがどういった結末を迎えるのか楽しみな展開である。
*.ここからは1期のレビューに書き忘れたことを書いてみる。
{netabare}ワシントンにある要は五角形だからペンタゴン、
自衛隊が特地に構えた要塞は六芒星だがヘキサゴンと呼んでも良いのではないか。
諸王国軍が自衛隊に夜襲を掛けた際にデュランの負傷が左右が逆に見えたり、
コダ村で自衛隊が発砲した際にレレイと馬の間に黒川がいたような気がするのは
私の認識力がないせいなのかコンテに問題があるのかはわからない。
OPの原画に二八五郎という方がおり、
彼が定番的に使用する暗証番号は2856ではないかと気になる。{/netabare}
□2017/02/24追記
年が明けてから再びよく観ているこの作品について、
・魔法都市ロンデルで導師号に挑むレレイを殺めようと企む候補者に対して
伊丹が構えた拳銃に剣を落とすシーンにて、
拳銃に恐怖するほど認知されていない事実
・空挺降下で健軍一佐が作戦の経過報告をしている
狭間陸将より色白な相手は一体誰なのか
辺りには冷静に突っ込めるくらい冷静になってきた。
■蛇足{netabare}
ピニャコラーダってワインだったかな?
と検索したらカクテルらしかった。
カクテルに興味が無いわけではないが、
私が何故ピニャコラーダという単語を知っていたのか、
思い当たる節が無く謎は深まるばかりである。
{/netabare}
■蛇足2{netabare}
先日偶々元自衛官の方とお話しする機会があり、
しかも迫撃砲を撃つ部隊に居られたとの事だったので、
GATEで得た例の疑問をぶつけてみた。
「半装填」で筒の先端に砲弾を構え、
「発射」で砲弾を持つ手を離す。
着弾を確認する担当が着弾直前に「弾着」、
着弾の瞬間に「今」と叫ぶオペレーションは
「正にそれ」という太鼓判を頂いた。
空挺団は本当の精鋭しか所属できず、
習志野の空挺団はレンジャーと共に
人間が行くところではないらしい。
自衛官個人個人に6種類の体力等級があり、
空挺に所属するためには
全てが1級でなければならないらしい。
空挺の上司は凄く優しそうだったが、
少し機嫌を損ねるだけで相手を殺しかねなさそうな部下が居り、
その部下が上司に対する接し方がとても丁寧で礼儀正しかったため、
逆に上司はどれだけ凄いのかと勘繰ってしまったらしい。
お話を伺ったその方も何故か空挺を目指したが、
腰の持病で1項目だけ2級で落とされたらしい。
そんな人間の行くところではないと言い切った空挺を
何故貴方は目指したのかと伺ってはみたが、
理由は本人もわからないらしい。
そんな過酷な一面がある一方で、
入隊後三ヶ月は体力づくりに専念するが、
それ以降の普段は特に何もしていないらしい。
他にも色々伺ったが、それはまた別の機会に。
{/netabare}