ヲリノコトリ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
偏見を持って見始めたのに、めちゃめちゃハマった群像劇(おすすめ!)
リアルタイムでは見てませんでしたが、なんか世間がワーキンワーキンうるさいので仕方なく見てみることに。……結果めちゃくちゃハマりました。
見始めた頃の私の偏見がハンパなかったのに、それを打ち破った恐るべき日常系コメディアニメ。世間の評価が高い作品に久々にハマりました。
私がどういう偏見を持っていたかというと、やっぱり「ハーレムだろう」というのがまず一つ。そして、「主人公は冴えないメガネ」で、「成り行きでアルバイト」をはじめ、「気に食わない客に痛快な対応」とか「バイトで悩んでる女の子を励ます」とか「意地悪な男性スタッフから女の子を救出」とか、時々「ラッキースケベ」とかを混ぜつつ、どんどん女の子を取り込んでいき、最終的には「俺たちのアルバイトはこれからだエンド」を迎えてヌルっと終わるんだろうと思っていました。……改めて文字にするとこの時の私偏見パネぇ。
全然ちがいます!
1、「脇役が魅力的」
まずこのアニメ、「群像劇」です。
主人公はいるんですけど、特別扱いされてません。登場メンバー全員が同じだけの手間をかけてキャラ作りされています。だから、「主人公がいなくて脇役同士がしゃべっている」という場面が超高頻度で出てきます。それができるのは、脇役のキャラが作りこまれているからです。これが近年のアニメにはない!ぜーんぶ主人公が取りまとめて仲介して!一人称でラノベ書くからそうなんねん!まあそれはさておき。
2、「ハーレムじゃない」
男女比でいうとかなり女性が多いんでギリなんですが、これはハーレムじゃないです。ヒロインはひとりだけ。わたしは「どうせ最終的に全員主人公好きになるんだろ」っていう偏見を持ってみてたんで、それに気づいたのは2ndシーズンに入ってからでしたが(笑)
3、「主人公も変人。てか一番変人」
これもやっぱり「群像劇」につながるんですが、「変人に囲まれた主人公がツッコミで大忙し」っていう話じゃないです。ツッコみツッコまれ、ボケをかませばかまされる。まさに主人公も脇役もないコメディ戦国時代的アニメなのです。
このアニメはありふれたラブコメに見えて実は珍しい「日常系群像劇」なのです。