こっしー さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
作画、音楽神 物語×
この作品は音楽や作画は最近の作品ではピカイチです。このアニメはこれらで引っ張ってると言っても過言ではありません。
しかし、僕が一番言いたいのは、物語のことです。
1クール目は素晴らしかったと思います。
汐鹿生の4人とつむぐやとの友情と淡い恋愛物語といった綺麗な内容でした。
特に昔4人で見れなかった巴日を中学生の4人が見ているというシーンは素晴らしかったと思います。
問題は2クール目からです。
ちさき以外の3人が冬眠から見覚めた後、この4人、つむぐを入れると5人に友情のかけらもありませんでした。これが一番ショックでした。
その状態で酷い恋愛話が始まってしまい、置いてけぼりにされました。
そして、その恋愛部分もひどすぎるというか被害者続出です。
みうなもあんなに頑張って、頑張って、頑張って、頑張っても報われない。ただ1人報われない。初恋は海に溶けたとか幻想的なことを言っているが、5年間も思い続けて、ずっと一緒だったちさきでさえ5年離れることで冷めてしまってるというのに、それでも好きだった気持ちがそう簡単に海に溶けるはずが無いも思う。僕は無理矢理シナリオが海にみうなの気持ちを溶かしたと感じてしまいました。
かなめもさゆとくっついてハッピーエンドー!ってことになってますが、そうじゃないんじゃないかな?と思ってしまいます。
かなめはちさきのことをどれだけ思っていたかは本編を見ればすぐにわかります。辛い時はそばに寄り添い、困っていたら助けてあげ、海に流される寸前にちさきを助け、自分は海の底へ。
イケメン過ぎます。多分ちさきへの好きの度合いでいえばつむぐより確実にかなめの方が勝っています。
かなめもつむぐが好きになるずっと前からちさきが好きだったなのにちさきはつむぐを選んでしまう。
正直私は耐えられませんでした。それなのにちさきを諦めすぐにさゆにコンバートするのは普通に無理だと思います。なのにこれもシナリオに無理矢理コンバートさせられてしまったり。
キャラ達は悪くありません。シナリオが悪いのです。
そして一番シナリオに左右されたキャラはちさきです。ちさきは2クール目の時にひかりを好きになった理由を思い出し、「やっぱりひかりが好きだ」と言っていました。自分はあの時のちさきがそう言って心の中でずっとひかりが好きなんだなと思いました。がしかし!その数話後にはいつの間にかつむぐが好きなことになっています。ん?あの時つむぐがもう好きだったのか?それともひかりを好きだと思いたかったのか?茅野さんが繊細な演技を間違えるはずがありません。正直あれがどういう指示での演技だったのか今でも謎です。
そして、あの人のことをよく考えるちさきがつむぐが好きだと認めたくない時に、まなかがつむぐを好きかもしれないということにしか触れていませんでした。………かなめは!?かなめのことを考える余裕はないと言わんばかりのシナリオの陰謀。
まとめに入りますがこの作品を見終わったあとの胸糞悪さは、ホワイトアルバム2やSchoolDaysを越していました。この作品は恋愛モノにするべきでは無かったと思います。ボロクソ言っていますがこれは一個人の感想なので好きな人は好きだと思います。もちろん僕も1クール目は6.7点の評価を付けたいくらい好きでしたから。巴日を4人で並んでみる姿を1度でいいから見たかった……