はっぽうさい さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
生きるとは、罪とはなにか。
ほのぼのファンタジー系作品・・・というだけではありません。
主人公ラッカが「グリの街」の「灰羽」達が住む施設、
「オールドホーム」に産まれる所から物語は始まります。
前半は舞台となるグリの街と灰羽の生活を主軸にし、ほのぼのと生活しながらグリの街とは何か、灰羽とは、と語りかけてきます。
しかしあらすじにもある通り、夏の終わり冬の到来の前に別れが訪れることにより事態は急変します。
別れが訪れた事により、ラッカ達は、
別れとは、生きるとは、灰羽とは、そして罪とはなにかという問題に向き合っていき、様々な思いを抱えたまま最終話を迎え・・・。
この作品が名作と謳われる理由は、この最終話にあります。
余計な情報を一切調べず、是非、観てほしい。
また、
「罪を知る者に罪は無い。では汝に問う、汝は罪びとなりや。」
という作中の謎かけは非常に重要なキーワードとなり、
この謎かけの意味する所こそが、灰羽連盟という物語の根幹です。
なお、放送当時全く話題にもならなく、
しかも放送時間がバラバラで2本同時放送など不運に見舞われた本作で、
筆者もあおりをくらいましたが、最後には祝福された作品だと思います。