lumy さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
難解さMAX(しかしそこがおもしろい)。
【「完」を視聴する前の初見レビュー】
原作未読です。
1期から続けて2期を見ましたが、
個人的には2期の方がかなり好みです。
逆に、2期を見終えて1期を思い返してみると、
文化祭を境にヒッキーと奉仕部の関係が
大きく変わったのが分かります。
2期の序盤、ヒッキーが愛用のマックスコーヒー
(ものすごく甘い)からブラックコーヒーに変えたのは、
それを表現したのでしょうね。シリアスな展開が多く、
胸が詰まるときもありますが、言葉のセンスの良さは
原作が持つパワーなのでしょう。原作を読んでないと
置いてきぼりになることもありましたが、気になるところは
他の方のレビューを参考にすれば補えました。
特に8話は、非常に印象に残りました。
OPの歌詞ともリンクして、ヒッキーがますます好きなりました。
原作が完結したらぜひ映像化してほしいです。
【「完」→1期再視聴→2期再視聴】
うん、2期はやっぱり難しい。
それでも、完を見て、1期をもう一度見て、考察サイトも見て、
ようやく「本物」に近づけた気がしましたw
2期が難しい要因はいろいろとありますが、
今になって思うと、1期はけっこう原作未読者に対して
不親切だったように感じます。
(大事なシーンが何個かカットされている。)
でも、この2期は頑張ってついていかないと、
「完」を楽しめないんですよね。
なので、2期を一度見て分からなかった方向けに、
つまづきポイントの解説をまとめてみましたので、
よろしければ参考にしてください。
(このポイントは、原作未読の私が理解できなかった
部分でもあります。)
①フラグが立ったとき
2期が分かりにくいもう1つの理由は、
ヒッキー、雪乃、結衣のフラグが立ったときが
分かりにくいことにあります。
つまり、各人の行動の理由が「恋愛感情」なのか
それ以外なのかによって、
評価が全然変わってしまうんですね。
そこで、それぞれのフラグが立ったときをまとめてみました。
(でもこれは私見。答えではありません。)
ヒッキーから雪乃
{netabare}1期9話。しかし自意識が勝り即座に封印。{/netabare}
ヒッキーから結衣
{netabare}初めからなかった。むしろフラグを拒否した。{/netabare}
雪乃からヒッキー
{netabare}明確に読み取れない。しかし、雪乃の恋愛感情のそれは、自分を理解してくれる者が現れたことと同義(これまで雪乃を理解できる人間はいなかった)。少なくとも2期8話のヒッキーの告白(本心の暴露)以降は明確に意識し始めた。{/netabare}
結衣からヒッキー
{netabare}1期1話。むしろもっと前からあった(入学式の事故?)。{/netabare}
②奉仕部の存続に関わる貢献度
奉仕部は何回も崩壊の危機を迎えますが、
みんなの協力のおかげで「完」へとつながっていきます。
そこで、奉仕部の存続に貢献度を評価してみます。
ヒッキー
{netabare}★☆☆ 頑張るんだけど諦めも早い。{/netabare}
雪乃
{netabare}☆☆☆ むしろマイナス★3つ。雪乃のマイナス分をみんなでカバー。{/netabare}
結衣
{netabare}★★☆ 結衣の直接的な感情が2人を動かしたよね。感情って大切。{/netabare}
いろは
{netabare}★☆☆ 奉仕部のためというか、奉仕部が存続した方が自分にメリットありそう的なw{/netabare}
小町
★★☆ いい妹です。ヒッキーの扱いが分かってる。
陽乃 ※重要
{netabare}★★★ あえて敵役になることで奉仕部の関係強化に貢献(本当は妹想い)。でもこの人もひねくれてるよねw{/netabare}
平塚先生
★★★★★ 平塚先生がいなければ奉仕部は
始まってもいないし、続いてもいない。
生徒たちの成長を自身の糧にできる素晴らしい人。
早く誰かもらってあげてw
③「本物」とは
時折でてくる「本物」がきちんと定義されないので、
とても分かりにくい。
むしろ、この「本物」のディスコミュニケーションが
物語を二転三転させるのですが…。
私は、「本物」は視聴者の解釈に委ねられていて、
その解釈に基づいて物語を読み解けばいいと感じました。
私が考える俺ガイルの「本物」は、
「完」のレビューをご参照ください。