退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あたたかくて、優しくて。 お気いり作品ひとくちメモ
「僕も人が好きだよ。優しいのも温かいのも。
人も、獣も、もののけも、みんな魅かれ合う。
何かを求めて懸命に生きる心が好きだよ」
主人公夏目が妖怪に対してかけた言葉です。
生きていると、優しさやあたたかさは、
悲しみ、辛さといった負の感情に塗りつぶされがちです。
どんな存在に対しても優しい想いを忘れない夏目の心。
あたたかさが溢れる作品が『夏目友人帳』です。
夏目自身、両親がおらず親戚をたらい回しにされていて
寂しい思いをしてきたはずです。彼は妖怪が見える特異体質ですから
孤独は一層つよいものでしょう。
祖母が残した友人帳に記された妖怪の名前を返してあげながら
妖怪と触れ合い、その心に触れて。。
夏目は自分の気持と向き合っていきます。
自分にできることはないのだろうかと。。
妖怪とのやりとりもハートフルばかりでなく、コミカルなシーンも
多いのが楽しいですね。
・にゃんこ先生
アドバイザーであり、ケンカ相手でもあるぶさ猫です。
しかし夏目のピンチには本来の姿に戻り
危機から救ってくれます。
物語を語る上で重要な役どころですね。
食い意地がはっているのはご愛嬌
・音楽
切ないエピソード、不思議なエピソード、感動的なエピソード
様々なシーンの雰囲気作りに一役かっているのが
良質な音楽です。あたたかなメロディーですね
・さいごに
夏目が人やアヤカシと絆を深め、成長していく姿を追う物語ですが
あたたかで、なんとも優しいお話です。
自分の境遇や、周囲に不満があるときこそ
この作品をみてみると心にグッと込み上げるものがあると思います。
機会がありましたら、ぜひご覧頂きたいです。
最後までご覧頂き誠にありがとうございます。