ようす さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「人であろうと、妖であろうと、それはこんなにも温かく、俺の心に灯るのだ。」
夏目友人帳3期。
さすがにここまでくると展開のパターンは
お約束のようになってくるけれど、
それと飽きるとは別の話。
毎回うるっと来るような
優しいエピソードに胸を打たれまくりです(´;ω;`)
全13話です。
● ストーリー
高校生の夏目貴志(なつめ たかし)は
妖を見ることができる。
幼少期はそのせいで辛い思いをしてきたが、
藤原夫妻と共に暮らし、
にゃんこ先生と出会ったことをきっかけに、
夏目は自分も誰かに優しくしたいと思うようになる。
1話ではちょこっと夏目の生い立ちなどが説明されて、
初見でも問題ないように配慮されています。
なので、途中からの視聴でも問題はありませんが、
夏目の積み重ねてきたものを感じるためにも、
1期からの視聴をおすすめします。
雰囲気もストーリーもこれまでと変わりません。
・夏目が妖と出会う(もしくは目を付けられる)
↓
・力を合わせて問題を解決しようとする。
↓
(・レイコさんが過去に絡んだ姿が見えてくる。)
↓
・夏目が襲われ、守られる。
↓
・妖や周りの人たちとの絆が深まる
など、展開はどれも似たもの。
これまではレイコさん(夏目の祖母)つながりで関わる妖が多かったけれど、
3期は夏目自身が関わってきた妖とのエピソードも多かったです。
それだけ夏目自身が積み重ねてきたものが大きくなってきた、
ということなのかな。
≪ ぬくもり ≫
妖の持っているぬくもり。
人を襲うような怖い妖もいるけれど、
誰かに寄り添い、大切に想う心を持つ妖もいる。
夏目のことを心配し、寄り添う妖も。
夏目のことが大好きで、まだまだ純真無垢な子狐も。(再登場歓喜!)
生きている環境や世界が違うからこそ、
感じられるぬくもりが妖たちにはある。
人の持っているぬくもり。
藤原夫妻や学校の友達。
夏目の体質のことを知っている友達。
ただ人と一緒に過ごすことが
こんなにも温かくて幸せなことなのかと、
しみじみさせられます。
当たり前なことが、どれだけ幸せなことか。
そばに一緒にいてくれる人の存在がどれだけ温かいものか。
人を包み込む優しさがどんなものかと思うのならば、
12話の藤原夫妻のエピソードを観ればいいよ(´;ω;`)
夏目が藤原家にやってくることになる経緯のお話ですが、
まったくもって藤原夫妻のような人間になれる気がしません。笑
こういう人たちのことを仏様と呼ぶのだ…。
● キャラクター
にゃんこ先生もふもふ(*´ω`*)
3期になって、にゃんこ先生(cv.井上和彦)の演技が完成しているようなw
夏目とにゃんこ先生のコンビは相性抜群ですね♪
観ていてほっこりします(*´ω`*)
もちろん、笑いもしますけどww
個人的に今回ぐっときたのは、
夏目と田沼(たぬま)のコンビ。
別にBL展開を望んでいるわけじゃないんだけど、
なんだか(*´Д`)ハァハァしちゃうコンビだよね(*´Д`)w
● 音楽
【 OP「僕にできること」/ HOW MERRY MARRY 】
曲も歌声も爽やかな感じが夏目の雰囲気とよく合っています♪
アニメーションで1期&2期の妖たちが登場するのは嬉しい演出♪
【 ED「君ノカケラ feat 宮本笑里」/ 中孝介 】
たまらく切なくて、沁みます。
アニメーションは線香花火と藤原夫妻って…
そして中さんの歌声って…
切なさの最強タッグですよ、もう。
● まとめ
自分の心を支えるのがやっとだった時期もあった。
いつ腐っても、いつ壊れてもおかしくなかった。
そんな夏目を救ってくれたのは、
今傍にいる人たち。
夏目はたくさんの人や妖と出会った。
たくさんのかけがえのないものに出会った。
これからも大切にしていきたいもの。
ずっと手放したくないもの。
そんなぬくもりを、
観ている人にもどかーんとぶつけてくれるのが、この作品。
個人的には原作よりもアニメの方がハマりました。
4期も楽しみです♪