退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
銀河をめぐるラブストーリー マクロスシリーズの魅力。 お気に入り作品メモ
マクロスシリーズといえば、歌、美麗なアクション、ラブストーリー
この3つが最大の魅力ですよね。
『超銀河ラブストーリーマクロスF』こうタイトルを代えると
イメージがしやすいでしょうか
。。全然カッコよくない。じぶんはセンスないですね(笑
ストーリー構成はこの3要素を生かすために基本軸はシンプルです
男女が出会い、侵略生物と戦い、恋が芽生え、真の敵と戦う。
シンプルでありながら要所の盛り上げはありますし
終盤にかけて右肩上がりに盛り上がっていきます。
ラブストーリーを描くのに必要なのは、キャラクター描写であって
心情描写が深いほどストーリーには深みがでます。
深すぎてドロドロしている作品もありますが。。
また、恋愛描写だけでは銀河を舞台にする必然性がありません
アクションシーンとのバランスが大切になってきます。
マクロスFは非常にバランスが取れていますね
・マクロスのアクション
『板野サーカスってなんだろう』
ミサイルの軌道の美しさを現しているのですが、何が美しいのかというと
大量のミサイルが発射されたとしましょう。
ミサイルA群は発射されたあと敵を追尾してカーブ
ミサイルB群は発射された方向へ直進
ミサイルC群は発射後にてんでバラバラの方向へ飛んでいってしまう
こういった様々な動きをミサイルが見せることで、
戦場が単なる直線の動きにならず、視覚的に楽しいものになります。
曲芸のような作画の職人芸がサーカスと呼ばれる所以ですね
CGが使われているFではそう観れる描写ではありませんが、
こうした技法を頭にいれて観ると楽しさは増します。
マクロスのメカは戦闘機の形態~人型に変形しますので
通常のロボモノとは違う浮遊感と、スピード感があります。
戦闘機の動きをベースとしたオリジナリティがあるアクションですね。
戦闘機。。。ストライカーユニット。うっ頭が
・今作のSF要素
マクロスFはハードなSFです。
今作の場合、人類を侵略する生物は個体ごとに意思はありません。
侵略生物(バジュラ)はハチのような存在で、意志決定するのは女王蜂だけです。
人類を侵略しているというより、
ハチのテリトリーに入った人類が悪いといえます。
ハチの腸内に細菌がいるんですが、
細菌によってハチ同士は意志伝達しています。
人間がこの細菌を体内に持っていたとしたら。。。ハチと意志疎通。。
これが本作の物語の鍵です。
(ハチは例え話であって、ハチと戦うアニメじゃありません)
・なんで歌う必要あるの?
先にSFについて話ましたが、侵略生物と意志伝達ができるとして
自分の意志を明確にして、感情を高めるために歌が有効だということです
音楽によって人間の心理って変化しますからね。
『歌ったほうが盛り上がるから』コレが重要です
通常のアニメならBGMで済ます所を全て挿入歌で演出するわけです。
歌詞つきの歌が流れて、それが名曲なら盛り上がって当然です
マクロスというシリーズを語る上で音楽演出は外せません。
・キャラクター
人数合わせのようなサブキャラがいません。
登場した意味がしっかりわかるようにサブの出番もあり、物語に絡めます。
メインキャラの心理描写が巧みで、境遇や立場を曖昧にしません。
キャラの立場を明確にすることでストーリーの理解がスムーズにできます。
謎が多いことで世界観を深く錯覚させる作品もありますが、
こちらの手法の方が正攻法だし親切でしょう。
・さいごに
キャラクターデザインは現在の萌え絵とは違いますし
背景絵の緻密さ等では劣って見えます。しかしデジタルには出せない
繊細さや艶を感じる素晴らしい作画だと思います
作中で流れる楽曲のレベルは
現在においてもトップクラスであると断言できます
最終回でメドレーが流れるのですが舌を巻きましたね。。
ラスト熱すぎます!歌の力ってこんなに凄いのかって泣けます。
普段はSFやロボアニメを全く観ないという方にもおすすめしたいです。
最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。