退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
コンピュターウィルス犯罪が題材。89年作って信じられない アニメ映画オススメ
ロボモノと思われるかもしれませんが、人間ドラマがメインです。
レイバーと呼ばれる2足歩行ロボも登場しますが
ロボの戦闘シーンはごくわずかですね
犯罪捜査をする特車ニ課(公務員)の面々の人間くささがハンパじゃない
踊る大走査線がパトレイバーをモデルにしていると聴いたことが
ありますが、本当にダラけた公務員たちです。。やる気がない(笑)
しかし、普段ダラけてるからこそ、仕事スイッチが入って
目の色を変えたときがカッコイイんですよね。
この作品はとにかくストーリー構成と演出力が凄い!
終盤が盛り上がるのは当然ですが、導入が上手なんですよね
映画冒頭は
夕日をバックに1人の男が海で投身自殺をします
微笑をたたえて海に沈んでいく男。。。
シーンは一転して
軍事用レイバーの暴走を自衛隊が必死に止めようとしている
シーンになります。
やっとの思いでレイバーの暴走を止めて、コクピットを開くと
操縦者がいない。。。無人だと?
ここからOPが始まります
冒頭だけで事件の概要を伝えきってしまう構成になっていて
ツカミが上手いんですよね。
ここから物語に一気に引き込まれます
・ストーリー
レイバーの暴走原因を突き止めるために捜査をしていきます
現場の努力で原因解明まで行き付いても
事件に責任を負いたくない官僚たちは自分たちで指示はしません
現場判断を暗に了承した形になります。
実際のお役人とのやり取りってこんな感じだろうな。。。と
思わせる会話劇は非常に面白いですね
・アクション
ストーリーは静と動が明確な作品で
アクションシーンの迫力はまさに動
終盤はアクションシーンが怒涛の連続で
それまでの静のストーリーが嘘のようです
鬱憤を吹き飛ばしてくれるアクションは爽快でした。
派手な演出が物語りを一段と盛り上げてくれます。
これが映画だ!って感じですね
・さいごに
SF要素はありますが、レイバーの姿が浮いてしまうほど
町並みは現代に近いです。。むしろ寂れた感じがします。
パソコンが一般普及していなかった時代の作品ですが
監督の先見性は凄いと思います。。。コンピューター管理社会への
警鐘として作られたのか、娯楽大作として作られたのか真意は
わかりませんが、映画作品として完成度の高いアニメです。
機会がありましたら、ぜひご覧いただきたいです。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました