ゆきか@ルルロロ静臨 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最終話まで見て欲しいと思うアニメ。
1期同様、何度も見ているアニメ。
今まで見たアニメの中で個人的には一番の作品。
1期も2期も合わせてであるが。
何度見ても面白く、考えさせらせる。
ルルーシュの気持ち。スザクの気持ち。ナナリーの気持ち。シャーリーの気持ち。カレンの気持ち。黒の騎士団の団員、ブリタニア軍、アッシュフォード学園の生徒会メンバー。皆の気持ちがどすんと胸に落ちてくる。
途中で、呆れてしまうような部分もあるのだが、最終話で、回収してくれるため、最期まで観て欲しいと思う。
スケールは大きいが、願いはほんのささいなこと。
ただ、そのささいな願いを掴むことがこんなにも難しいことであるということが分かる。
{netabare}
2期から登場するロロ。彼の気持ちもまた切なく胸にくるものだった。兄弟ものに弱いので、ルルとロロの別れは涙をこらえきれなかった。
シャーリーのルルーシュへの気持ちもグッとくるものがあった。
「許せないことなんてないよ。
それはきっと、スザクくんが許さないだけ。
許したくないの。
あたしはもう、とっくに許したわ。」
父親を殺されたにも関わらず、シャーリーはこう言うわけですが・・・。
この言葉、本当にすごい考え方だなと思う。哲学的。
考えれば考えるほど、言いたいことがひしひしと伝わってくる。
{/netabare}
途中で、ルルのやり方に疑問を感じることもあるが、それは全てゼロレクイエムのため。ゼロレクイエムが何かを知れば、ルルが何故そうしたかが分かる。痛く、切ないほどに。それが正しいかどうかではなく、ルルーシュの気持ちが伝わってくる。
そして、ゼロ、ルルーシュへの皆の気持ちがどんなものであったか切ないくらいに伝わってくる。
恥ずかしいセリフをひょうひょうと発する普通なら痛々しいようなルルーシュというキャラクター。しかし、この作品が高評価を得ているのは、ルルーシュが人間くさく揺れ動きながらも、清々しいほど信念が一本であるからではないかと思う。人間は、嘘をつくし、言動が伴わず矛盾するし、完璧ではないもの。その中でも、本当に大切なものを見失わないでいる。
少なくとも私は、憧れなのか共感なのか分からないが、ルルーシュを愛おしいと思ってしまっている。
これが人を惹きつける、王の器の力なのだろうかと思ったり・・・(笑)