RFC さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
来たれ男子中学生!妄想具現化の始まりだぁぁー!!
友人の勧めでDVDを一気見。
【作品概要】
田舎の中学生、桜井智樹のもとにエンジェロイドと呼ばれる
(自称)愛玩用ロボット?が空から降ってきます。
平和が一番、事なかれ主義の桜井智樹に波乱の日常が訪れます。
テーマは「幸せとは何ぞや」といったところでしょうか?
【作品に対する感想】
一言で言うとバカなエロアニメです。
グロいエロは一切なし。中学時代にやったエロトークレベルの
ライトなエロです。
しかし作品につぎ込む製作陣のエネルギーが尋常じゃありません。
そこに力を入れるのか!?というシーンが沢山出てきます。
製作陣の無駄な情熱とこだわり(褒め言葉)を詰め込んだ結果、
「バカを徹底的に真面目に貫く」を体現した作品だと思います。
よく放送できましたよね?これ。
1)物語
基本エロバカで進んでいきますが、唐突にシリアスにかじを切る
事があって、両極端なストーリーです。
しかも荒唐無稽なストーリーをも強引にいい風な話に展開させ、
「あれ?だまされてる?」と、何が正しいのか分からなくなります。
ただし、話の本筋はシリアスです。
2)声優
主人公桜井智樹役はなんと保志総一郎。
「仕事選べよ!」と視聴当時総ツッコミした覚えがあります。
イカロス役の早見さんはこの当時まだ高校生だったそうで、
「どういうアニメか分かってます?大丈夫ですか?」と確認された
ようで(笑。
3)キャラ
基本的に変な人ばかりです。
桜井智樹…
ぱんつに異常に執着しますが、その中身に関しては唐突に
チキンになります。違和感があるものの、そうでないと
ライトなエロで済まなくなり、放送できませんね(笑
守形英四郎…
文武ともに最強の人。でありながら、新大陸発見部という
意味不明の部を立ち上げている変人。
世界の裏側に気付きかけている人。
ぼそっと核心を突く言い回しは結構かっこいいです。
イカロス…
戦闘能力・演算能力に長けている反面感情が欠落してます。
ゆえに突然ぶっ飛んだマジボケをします。
周囲との交流を続ける中で欠落した感情が少しずつ取り戻す
というのはベタかもしれませんが、可愛くて仕方ないですね。
ニンフ…
ツンデレ担当。最初ドS全開でいまいち好感が持てなかったですが、
だんだん心を開いていくのが可愛くて仕方ないですね。
設定上、ストーリー上この娘に肩入れするなと言われても不可能です。
4)作画
無駄にハイクオリティです(褒め言葉。
女性陣の私服が毎回違って可愛いかったです。
水がよく出てきますが、めちゃくちゃ綺麗です。
天気で雰囲気を表現するのはよく使われる手法ですが、
この作品では動物や風景のカットがキャラの心情を暗喩していたりします。
3Dでとんでもないことをやったりします。
後にも先にもこんなことをするのはこの作品くらいでしょうね。
5)音楽
OP「RingMyBell」アップテンポでアゲアゲな曲で、一気に引きこまれます。
ただし、おかしな映像が時々混じります。(笑
ED1980年代ごろの懐メロ(太陽がくれた季節、チャンピオンなど)を
次々と声優陣がカバーするという(多分)前代未聞の形式を取っています。
エロアニメだけにターゲットが中高生かと思いきや
EDはおっさんホイホイ。一体どの年齢層をターゲットにしてるんだ?
と思いました。
BGMは非常によく出来ており(特に切ない系の音楽)
バカからシリアスへの急転直下に大きく貢献しています。
6)好きなand衝撃的なシーン
{netabare}
①女性用パンツが渡り鳥のように飛んで行くところ
おそらくこの作品で最も有名なシーンの一つではないでしょうか?
パンツと渡り鳥…意味がわかりません。
名曲岬めぐりが流れる中、無駄に凄まじい3D技術で舞飛ぶパンツ。
あまりに衝撃的すぎて、笑うしかありませんでした。
海外からもCrazyという最高の褒め言葉を頂いているようです。
②コルク銃でのサバゲー
もっと雑に撃ち合うのかと思いきや、なんですかあの力の入れようは!
特に会長と守形のハンドガンを持っての格闘術は圧巻です。
③デートの後でひっそりと死のうとするニンフ
もう痛々しすぎて見てられません。
みんな幸せになるべきなんや、って言いたいです。
④イカロス「私、嘘をついていました」
イカロスが自身のルーツを告白するシーン。
ベッタベタですが、これで熱くならないわけがない!
⑤冒頭の守形劇場
これのせいでデマルカシオンという言葉を忘れられなくなりました。
⑥そはら殺人チョップの際のリアル空手家の手刀シーン
もう、こういう細かい演出最高です。
いちいち吹きます。
{/netabare}
7)その他
オーディオコメンタリーは監督をはじめスタッフ陣が務めます。
大体声優陣が務めることが多いので、珍しいですね。
この中で各セクションの「こだわり」をいろいろ語ってくれます。
SHIROBAKOを視聴してからこのコメンタリーを聞くと
また違った印象を得られるかもしれません。