退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
評価がわかれる理由を考えてる。 名作?迷作?どちらが正解でしょう
このアニメに限らず、評価が大きく分かれるアニメは存在します。
なぜ評価が分かれてしまうのでしょう
アニメを視聴する際には2つの楽しみ方が存在すると思います
①主人公に共感することで物語に没入する
②複数のキャラクターが織り成すストーリー構成を楽しむ
勿論他の楽しみ方もありますが、ご自身のベスト1アニメは
①か②のどちらかに該当するかと思うのです
・ギルティークラウンを楽しめる方
主人公に共感を覚えて視聴する場合
このアニメは間違いなく名作でしょう
全話が主人公の描写といっても過言ではないですし
ストーリー構成は非常にシンプルに感じたはずです。
平凡主人公→レジスタンスに加わり成長→世界の王となる
簡単に言えばこういう図式です。
王の孤独を描くためにサブキャラ達が散ることでドラマ性は増し
パートナーとしてのヒロインは1人だけ残すのがベスト
成長の糧となるライバルを配置。
ギルクラの場合は主人公が目標としていたキャラがライバル化しますね
サブキャラが主人公を中心とした流れの駒として機能すればよく
各キャラの個性がストーリー進行に合わせて変化していっても
主人公しか目に入らないので気にならないでしょう。
音楽、作画、アクションはハイレベルですから
申し分のない名作アニメといえると思います。
・ギルティクラウンを楽しめない方
主人公に共感することが出来ず、ストーリー全体の構成を観ている方です
主人公は周囲を気遣うだけで覚悟が足りません。
意思決定は周囲に流されてしていたように感じます。
何を信じていいかわからないので言動に迷いがある
どこにでもいる優男ですね。。
じぶんはストーリー構成の魅力で観るしか選択肢はありませんでした。
しかし、構成の粗が酷い。具体的にお話します
・ストーリー構成のどこがダメなのか
メインキャラ3人に焦点を当ててみます。
ストーリーの軸になる3人であり、この3人が生んだ流れに主人公は
翻弄されるストーリーでした。
ユウ:物語の黒幕的存在 この物語のテーマを決定付ける存在です
人類の進化の可能性が見たかったようですが。。
結局目的を果たしたのか、わからないまま退場しました
マナ:主人公に固執するキャラで、主人公とライバルを対立関係にする為に
配置されています。 主人公に固執する理由がハッキリしません。
涯:主人公の目標であったリーダーポジションから、主人公の成長描写の
ために方向転換してライバルとなります。
世界よりもマナという1人の女性の為に行動するという転換は
主人公の目標として綺麗に退場させた後に取った行動でした。。
ストーリーはキャラの行動によって生み出されるものです。
この作品はストーリーを進行するメインキャラの理念や心情描写を
ハッキリ描写せず、キャラの役割変化のブレが大きすぎました。。
・作品テーマ
タイトルは罪の王冠と訳せます。
『人間の罪深さ』タイトル通りの罪深いキャラが多数登場しますが
『人間の進化の可能性を探る』という、別テーマも混在しています。
この組み合わせが相性が悪かったため、どうにも落ち着かない作品だと
感じてしまうのでしょう。。
・さいごに
音楽に限っては名作と断言できますが、物語として面白いかは
視聴される方によって評価がわかれて当然だと思います。
つまらない
面白い
どちらの意見にも賛同できますので、☆の数で評価するのが
とても難しい作品ですね。
長々とおつきあい頂き誠にありがとうございました。