スカルダ さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 1.5
音楽 : 3.5
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
色々残念
7話の途中で断念。ファンの皆様には申し訳ないが酷評かも。
冒頭、池袋西口公園を「ウエストゲートパーク」と呼んでいる。
これは勿論、
「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)を意識して作りました。比較しながらご覧ください。」という意図が見える。
舞台は池袋。カラーギャングの抗争となればIWGPそのものだし。
だが・・・見れば見るほどIWGPの劣化版であることに気付くし、
アウトロー系の天才、タランティーノには遥かに遠く及ばない。
僕としてはアウトロー系は嫌いじゃない。
アウトロー系の特徴は、どいつもこいつも「イッちゃってる」って事。
このイッちゃってるヤバさを描くべきなのだが、
登場するちょっと不幸な高校生では限界が見える。
「俺は首の下まで泥沼に浸かってる。
でも、もがいて、もがいて這い上がりたい!!」
みたいなのが見たいのだ。
やるなら、イクとこまでイッちゃおうよ〜!!
オマージュも嫌いじゃない。大好物だ。
タランティーノ然り、クドカン然り、オマージュの天才である。
しかし、オマージュの残念さが際立つ。
池袋→池袋
カラーギャング→カラーギャング
G-Boys→黄巾賊
長瀬→ダラーズ
窪塚→折原
窪塚彼女→ロシアンマフィア
ストラングラー→切り裂き魔
登場人物を入れ替え、謎のファンタジー要素と謎の学園要素を追加。
しかも化物語風の作画と化物語の声優。
タランティーノやクドカンはオマージュだらけだが、
元ネタを遥かに超えて名作に昇華させている点で大きく異なる。
誠に残念なのは、
「首なしライダー」の声(何で声出るんだよ!!)が、
物語シリーズの神原駿河(変態)に聞こえてしまい、
絶世の美女が変態にしか見えないwww
時系列の入れ替えが多用されているけれど、
特にこれと言って時系列を変える意味が薄い。
同じシーンを2度見るのがだるい。
時系列の入れ替えなら、タランティーノの
パルプ・フィクション、フォー・ルームスが良い。最高だ。
ただ、心に潜む闇の描写はなかなかのもの。音楽も良い。
それだけに残念過ぎる要素が多すぎる。
池袋とカラーギャングだけでもIWGPと比較されるだろう。
更に重ねて同設定だとオリジナリティーの欠片も感じない。
続きを見れば見方が変わるかも知れないけど、ちとパス。
結論。
タランティーノが最高にヤバくて、IWGPのアニメ版見たいぞと。
IWGPの大根役者っぷりは酷いからな。