ノリノリメガネ さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
割れないメガネと鳩の恩返し
シリーズ3作目。
国を飛び越えた大スペクタクルミステリー。今作から服部や灰原、キッドなど主要な登場人物が増えている。
{netabare}
ロシアのインペリアルイースターエッグの一つが日本で見つかり、それをキッドが狙うところから話が始まる。エッグを巡っての殺し屋スコーピオンとの戦いや、蘭がコナンの正体に感づき始めるというあたりを描く。
前2作に比べるとやや話は難しいが、それだけ脚本が凝っているということ。コナンと共に真実までたどり着けば、歴史の裏に隠された小さな愛の物語に触れることが出来、それが視聴者の想像力を刺激し、感動が沸き上がること請け合いである。
ラスプーチンなど、史実に結び付けているので、もしかしたらロシア史を知っているともっと楽しめるのかもしれない。昔シャドウハーツ2をやったときに今作に被る内容があった気がする。
スコーピオンが意外と無駄な殺しをしてしまうとこが少し面白い。最初の殺しもビデオに撮られたからで、かつ目当ての指輪の回収も出来ず仕舞い。2人目なんてサイレンサーを取り付けてるとこを見られたという悲しい理由で殺されている。不運もあるが、どちらもスコーピオンのミスなのに殺される羽目になった2人には同情する。
そして何といっても右目を狙ってくる犯人に対して特注メガネの強度で勝利するのが見どころ。普通は顔を背けたり、受け止めたとしてもぶっ飛ぶだろう、と。変声器で撹乱し、メガネで弾丸を受け止め、すぐに反撃に移るコナン君がかっこいい。
また、ラストの粋な展開もナイス。ついに蘭にコナンの正体がバレるかという瞬間にキッドの変装アシストが非常に熱い。まさに鳩の恩返し。この辺の伏線回収はやはり上手。
バルシェ、肉買ったべか?も印象に残る。
{/netabare}