「迷家-マヨイガ-(TVアニメ動画)」

総合得点
62.8
感想・評価
925
棚に入れた
3520
ランキング
4701
★★★☆☆ 3.0 (925)
物語
2.7
作画
3.2
声優
3.1
音楽
3.1
キャラ
2.8

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ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

踊る!水島大御殿!!

30人+1人の設定を練り込んだキャラクター達を、
人生やり直しツアーという舞台に放り込んだらどんな化学反応が起こるか……。
実験からは残念ながら綺麗な物語化合物は生成されなかったようですw

ただ、公式ガイドブックでキャラ知識を補完した私にとっては、
アニメを眺めるだけでは拾い切れないキャラの反応。
各々の出自ならではの言動を楽しめたので満足はしています。

テーマについても、
{netabare}トラウマもまた人間の一部という{/netabare}メッセージは糧にはなりそうです。


ただ大勢のキャラを集めて何か語り合えば楽しそうだ。
それを期待して見るこの感覚って、『踊る!さんま御殿!!』や『ダウンタウンDX』など
芸能人が内輪ネタで盛り上がるトークバラエティやひな壇番組に似ていると思います。
投稿テーマは {netabare}私が抱える忘れられないトラウマ{/netabare}と言った所か……。
それで楽しんだから本作をストーリーアニメとして評価するのは何か違う気も私はしています。


{netabare}ツアー参加者各自が抱えるトラウマが具現化して襲ってくる。
この設定は1クールの中で大勢の心情に手早くアクセスするには便利なショートカット。

けれどそれだと、誰もが怖いと思う共有できる恐怖体験ではなく、他人事になりがち。
トラウマが視聴者自身とリンクすればまた違うのでしょうが、
本作はトラウマ自体も個性的過ぎて、場面によってはギャグに見えてしまうこともw{/netabare}

そういう意味で本作はホラーではないし、端からそれを目指してもいない。
だからと言ってミステリーにもサバイバルにも当てはまらない。
ジャンル分類に視聴者も苦労しそうな迷作だったと思います。


バラエティに富んだキャラの言動の中では、
個人的にナンコさんの推理が妙に印象的。
{netabare}脇腹の贅肉を掴んで考察を巡らせるとは(笑)
名探偵たちの個性的な諸動作の歴史に新たな一ページが加わりましたw {/netabare}
本作の踊る!ヒット賞!!に勝手に推したいと思いますw

【6話折り返し感想】迷走お化け屋敷アニメ?

長くなるので折りたたみw
{netabare}
私としては、かなりガチな視聴体制で挑んでいる作品。

1話終えた段階で、これは真剣に見ないとバスに置いて行かれる群像劇だ。
そう思い、公式ガイドブックを購入。

以来、視聴はニコニコ動画にてOP、ED以外はコメント表示オフ。
さらにキャラ判別に難儀したら、手元のガイドブックのキャラ一覧表を参照。
どんな奴だったか思い出せなくなったら、動画を一時停止して、
キャラ紹介ページを確認した上で再開。

ここまでして、5話くらいでようやく、キャラ情報と物語を
比較的スムーズに絡めて消化できるようになりました。


ただ、こんな視聴の仕方をしている暇人はきっと少数派w
ニコ動のコメントでも、わけがわからない。もうギャグアニメと割り切って見ることにした。
と匙を投げる人も出ている模様w

本作の水島努監督作品である『ガールズ&パンツァー』もキャラが多い作品。
ですが『ガルパン』は萌えの着色料が配合されているので、まだ判別可能。
けれど本作の場合は萌え添加物控え目の薄味風味。

しかも、主要キャラ30人+1人全員、一度、人生を捨ててやり直すべく、
ネットのハンドルネーム等で本性や本名まで隠して、
納鳴(ななき)村ツアーに参加している。
しかも、ハンドルネームが被ってネーム微調整したキャラまで混じっている。
しかも、中の人が一人二役以上こなすため声による識別も困難。

こうなると特に謎が無くても、眺めて視聴している人にとっては、
なかなか覚えられないキャラ自体が既に謎w
そこに自称・謎が謎を呼ぶストーリーが投下されるのですから、
酔ってバスを途中下車する方がいても、お大事にとお見舞い申し上げる他ありませんw


ガイドブックによると本作は30人+1人の主要キャラが、
どんな化学反応を見せるかに注力したとのこと。
穿った見方をすると、つまり本作は物語を編み上げるために、
30人+1人のキャラ設定を織り込んだのではない。
むしろ、ある現象を多数のキャラ設定に投入した時、
どんなリアクションが発生するのか……。
実験結果を見て欲しいアニメなのかもしれません。

中盤に来てようやく現象で脅かされたキャラが内に秘めたトラウマ設定をぶちまける。
肝試しで脅かす側に回ったような、視聴者の特等席気分も味わえて来てはいます。
大勢いるキャラ一人一人丁寧に設定を練られていると感心してもいます。

ただし、この味もキャラの表設定くらいは覚えて置かないと分からないのも事実w

この先、一体、どれだけの視聴者が生き残ることができるのか。
そもそも化学実験なのだとしたら、
綺麗で結末すっきりな物語化合物が生成されるとも限らない。
猛毒ガスが発生したり、爆発したりするかもしれないw

私としてはそれはそれで楽しいので気にしませんがw
名作化合物以外、口に合わない方は、
迷作化合物で食あたりする覚悟くらいは必要なのかもしれませんw


不安を感じつつも、私としてはこれからも集中して、この群像劇の結末を受け止めたい。
『ガルパン』の水島監督よりはむしろTVアニメ版『Another』の水島監督を信じて……。
この尊氏、最後まで視聴を継続する覚悟であります♪{/netabare}

投稿 : 2016/06/27
閲覧 : 368
サンキュー:

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