ヲリノコトリ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
テーマは「全人類が神級の超能力者の社会で必要な仕組み」
原作はホラー作家(だと私は認識していますが、SFもミステリーも書くらしい)の貴志祐介氏です。私は「クリムゾンの迷宮」を読んでいて、並みの作家ではないなと注目していましたが、このアニメの原作は読んでません。
このアニメのジャンルは「ダークSF」だと思います。ファンタジーというにはシナリオの構成があまりにも論理的、社会学的、人間行動学的すぎます。しかも、原作者がホラー作家なので結構エグいです。視覚的にエグいのではなく、物語の行く先がエグいとでもいうのでしょうか……。
この物語の最も根底にあるのは「神級の超能力者だけで社会を成り立たせるなら、どうしなければならないか」という問いです。ネタバレレビューを読む つまり、アニメとしては異様なほど設定に対しての練度が高いのです。おそらく小説の中でも最上級でしょう。
主人公はその世界で能力が発現したばかりの少年少女です。彼らはネタバレレビューを読む ……ほんと原作スゲー。
まだ見てない人への注意事項は、とにかくダークなことです。ポップな作画に騙されないでください。闇へ向かってガンガン突き進んでいきます。あとバイセクシャルな描写があります。私はこれがまた意味深だなあと思うんですけど、嫌な人は生理的に嫌かもしれませんね。
まどマギの設定とかが好きな人とかに結構オススメかも。設定の練度だけならこっちが勝ってるんじゃないかな。キャラの魅力とか飽きさせないストーリー展開っていう意味ではかなり負けてますけど。