わさビーフ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この世界で得られたもの、失ったもの
この世界の能力者である人間はある意味呪いに近い存在です。
{netabare}
非能力者の人間は登場しませんがその役割を担うのがバケネズミです
彼らは人間からの人権の開放と人間を逆に支配しようと企て
非力でありながら知恵を絞り策を立て利用するものは利用する
人間の間ではこれらを狡猾で卑怯、臆病とさげすむ者もいますが
私からすればバケネズミの方が人間臭く人間の本質そのものです。
逆に一人で街を壊滅させるほどの力がありながら
力の争いでは能力が使用できずまたその状況を逆手に取られれば
危機的状況に陥っても何の抵抗も出来ない人間の特殊能力とは何か?
あまりにも皮肉に出来ていて結局のところ最終的には
非能力者の人間が作った細菌兵器に頼らざるを得ない結果を招いてしまう
優劣で人間が勝るもやり方次第で簡単に覆る
この仕組みは十二分に現実の構造に当てはまると思いました。
{/netabare}
物語の内容もさることながら非常に独創的な世界観で
獣のキャラデザインはどこかもののけ姫を連想するかのようなデザイン
夕焼けチャイムもこの世界の風景にマッチしてて良かった。
時代背景は時間を過去に巻き戻したかのような設定で
1000年前が現代風→?→神話風かな?
ストーリーを重視する方にオススメの作品です。(*^^*)/