蟹チャーハン さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ラストにかけての盛り上げ方が素晴らしい。救いのない世界に光を差すアニメ
突如世界に現れた謎の生命体ネウロイとの壮絶な戦いを強いられる人間たち。
現代の兵器はどれも通じずダメージを与えることもできずに敗戦を重ね、ついにはイギリス領土を残すのみに。。。
そこで開発されたのが、対ネウロイに特化した魔法少女たちのための魔道具“ストライカーユニット”である。
この空飛ぶブーツの魔道具を装着することで、魔法力がパワーアップし、はじめてネウロイに対しても
効果的な打撃を与えられるようになったのだった~。
とまぁ、アニメの導入だけを見るとファフナーだったりM3だったり、トータルイクリプスや
魔法少女系のなにかであったりと、とにかく未知の謎のなんかがやってきて人類ピンチになって、
勝利するにはするけど、その後の悲壮感たっぷりな世界の終焉しか予想できないアニメを想像しちゃうんですが…
このアニメはすごいですねー、さすがですねー、焦燥感はあっても絶望なぞはこれっぽっちもなくて、
我らがウィッチーズがいる限りなんとかしたる! 追い返すどころかフランス取り返してやる!
みたいな気概が伝わってくるアニメでした。
たぶんその恐怖の根源のネウロイが人類に仇なすシーンがあまりないのも大きいのか。
空飛ぶ巨大エイみたいなのがビーム出してるだけなんで、どれだけ被害が出るのかいまいち想像できなかった
だけかもしれませんがw
ただまぁ、ほんとに基本設定は同じというか、これが走りになるんですかね?
10代の未成熟な少女しかウィッチとして活躍できない設定で、対ネウロイの最前線で戦ってきた
我らが坂本少佐も大人になるにつれて魔法力が落ちてくるとか、それで大怪我するとか、
ヒヤヒヤするシーンはあるんですが、それでも前述の作品と比べればそこに絶望がないんですよね。
早く引退して教官としてがんばればいいのにくらいの気楽な気持ちで見られる余裕がありました。
どこを強調するのかの匙加減なのかもですが、悲しいエピソードも用意しているけど
必要以上に話を暗くしない上手さがありますね。
そーいう雰囲気になるとエロなおふざけが入ったりして、逆に底抜けに明るい女子高感覚とでもいうか、
自然と笑いに変えちゃう女の子パワーがあったというべきか。
ドラマの作り方もうまかったですね。
全12話の短い話なんですが中盤までは丁寧にヒロインの芳佳の成長が描かれていて、
仲間と交流しながら周囲のキャラも立てて、自然とわかってくる感じで世界に溶け込みやすかった。
そして後半からはネウロイという恐怖でしかなかった存在と人類がコンタクトをとれるかもしれない?
ところまで話が進展し、この世界がどうなるのか予想もつかない形にしておいてからの・・・ですねwww
いやぁー、正直、ここでネタバレでもなんでも書いてしまうのが惜しいくらいの展開でした。
アホなだけだと思っていた軍がきちんと見せ場をつくってるし、それが驚きの展開を生んでくれるし、
ネウロイが壊滅する理由もできてるし、それを指をくわえてみているしかなかった芳佳の存在てのが
これが実に意外であり新鮮でした。
普通、主人公がかきまわしてハチャメチャにするものだけど(そして自分で解決する)、
このアニメはそれが違うんですよね~。
2期はまだ見てませんが、この後、時間が出来次第視聴する予定です。
すごく楽しみかもw
追伸
パンツなのかパンツなのか(ズボンの意で)では、かの画太郎先生も
オムツ姿のおばーちゃんを描いて
『パンツじゃねーからー、見られても恥ずかしくねぇーんだよ!』
を描いてますんで、パンツじゃないなら(ズボンの意)恥ずかしくないと思いたいですw