スカルダ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
地上の楽園
サイコパスの高度な管理により人々は健全で善良な生活を送っているという、
地上の楽園、北朝鮮のような世界のお話。
ざっと理不尽設定について、
サイコパスでは設定自体が理不尽極まりない。
警察は「潜在犯」を取り締まる事が出来る。
あ、なんか犯罪の匂いがする→逮捕・隔離or射殺
殺人をしていないが、殺人を犯すような人であれば処刑出来る。
超理不尽過ぎる。
通常、罪を裁くのは警察ではなく司法だ。
だが、サイコパスの設定では、
司法制度は全てシビラシステム任せ。執行官が引き金を引けば死刑完了。
司法制度なんてとっくの昔に廃れたようだ。
超理不尽。
この破綻した設定こそがサイコパスの魅力なのだと思う。
あえて現代のバランス感を崩してこの理不尽さと戦うストーリー。
この理不尽設定によって、
正しい事ってなんでしょう。正解ってなんだろうね...
と改めて考えさせられる作品。
後半ぐぐっと面白くなるけど、前半は設定を理解するまでモヤモヤする。
あと、音楽良いです!!
全く違う価値観を持った人間達の織りなす群像劇はなかなか興味深い。
自分にとっての正義が、他人にとって正義とは限らない。
全ての人達が全く違う正義感の上で成り立ってる。
誰が正しいとか正義とかよくわからない。