蟹チャーハン さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
すべてはこれからはじまった。元祖ハーレムアニメらしいいまどきアニメの源流
実はまだ未視聴でした。
ハーレムアニメを見ていると、やたらと聞くのが“これISのパクリだろ”というフレーズで、いつかは見たいと思ってました。
で、実際にみたところ、ナルホドナルホドと思うところがいくつもあって、みんなこれを叩き台にしているのがよくわかりました。
・女性だらけの環境に男性がひとり
・目の前で主人公の奪い合いがあっても鈍感で見て見ぬフリ
・姉か妹がいて、とても大事にしている
・戦闘に抜きん出た才能をもっている
・物語開始直後での決闘
・トーナメント要素
・不意の敵の襲来→トーナメント中止
・ヒロインが危機とわかればすぐさま駆けつける
・ピンチを救った後のラッキースケベ
・お風呂回での意図せぬ混浴シチュエーション
・ヒロインは5人前後必要
・内訳は、幼馴染、ツンデレ、おきゃん、お嬢様、無口が定番
人間サイズのメカ、パワードスーツのようなロボに搭乗するというと、古くは闘士ゴーディアンを思い出しますが、
あまりに古くて名前を思い出すのにおそろしく時間がかかりましたw
さすがデザインも進化してるんですね! 洗練されてます。
この機体につける武装も個個のキャライメージによるところが大きくて、
・お嬢様は中距離レンジが得意
・無口は長距離スナイパー系
・おきゃんは肉弾戦
・幼馴染はオールマイティ
てな感じで、そんな聞けば自然と納得しちゃうような設定もISがはじまりなのだとしたらスゴイですね。
さすがは、“どこかで聞いた話”の原点だけあって、サクサク進むストーリーを驚くほどなんの違和感なく
自然に視聴し続ける自分がいました。
ヒロインたちはみな可愛いし、なめらかなバトルシーンにも驚きました。
ただ、特別おもしろいとか何か感じたものがあったわけでもないんですよね。
うーん。
違和感はないのだけど、疑問に思うところはいくつもあった…そんなイメージになるのか。
まず、1期のメインヒロインと思ってみていた幼馴染キャラのホウキだけが専用機がなく、
バトル展開になると自動的に物語から退場していて影の薄い存在になってるのが不思議でしたね。
出ろ!と強制するものでもないんですけど、なんか中途半端だなと。
その点、はじめは男装キャラで登場してきたシャルルの方がギャップもあってかわいく思えたり、
気性も優しくて相手をたてる性格で背景のドラマも同情を誘うのにぴったりだったし、
たぶんISの人気キャラ投票なぞあったらホウキよりもシャルルの方が上位の気がしました。
それと主人公の姉大好きぶりがちょっと痛く思えたのと、その姉が禁止でもされているのか
どれだけ目の前で学生がピンチになってもメカに登場しないところも謎だったか~。
世界チャンピオンの操縦術てのを見てみたかったんですが、それが最後まで拝めなかったのは残念ですね。
で、最後に、その見せ場のはずのバトルシーンなんですが、学園でのトラブルにだけいうと
どこが見せ場かわからない感じでダラダラ続けすぎだった印象があります。
一度ピンチに陥ってからすぱーんと逆転すればいいんですけど、主人公もパワーアップしたり
強化武装使ったりしてみるのだけど、結局それでも終わらずにまだ続いてたりして、
切れが悪いというか、それでいて肝心の倒した瞬間がよくわからないまま終わるところがあるとか~。
とまぁ、なんだか嫌味が多くなっちゃいましたけど、照れ屋な花澤さんの声も素晴らしいシャル絡みのエピソードは
どれも面白かったですし、セシリアの料理のお勉強回は笑わせてもらいました。
ハーレムだけどさわやか青春路線まっしぐら!
お風呂回だなんだあっても、全然Hぽく思えない爽やかさと、高校生らしい苦悩の部分も描いた
甘酸っぱさがこの作品にはあります。
そういう意味では本当に王道です。
ただ、最弱無敗のルクスとクルルシファーのキスシーンみたいなインパクトのある
何かがあったらもっと完璧だったかもしれません。
落第騎士でもイッキとステラの濃厚なあのシーンで異様に盛り上がったように。。。