Kentaro3 さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
消化不良!
ストーリー構成があやふやすぎる作品だった。
最初から最後までいろいろと疑問が残る作品。
総評としてはそれほど(レビュー等で書かれているほど)おもしろくはない。
超能力的な設定とかは抜きにして、角が生えていて明らかに言語障害に陥っている大学生くらいの女性を訳も分からず匿う、という行為自体(物語冒頭)から意味不明。
「にゅう」としか言えない女性(ルーシー)に対して、それしかしゃべらないんだしにゅうって名前でいいんじゃね、的な流れは非人道的であるだろう。すでに主人公がルーシーを人間として扱っていない感まるだしである。ルーシー/にゅうはコウタのペットですか?、と突っ込みたくなる。
物語全体を通して、主人公を含めたその他の登場人物の思考と行動が常識的ではない感じが多々あることは否めない。
物語途中での会話で、実験のために保護するディクロニウスの人数がある機関が有する特殊な部屋の数よりも多い的なことも言われていたが、ディクロニウスの誕生・繁殖や存在理由等に関しては意外とスルーされていたりするので、物語に深みを入れられず14話でまとめるにはかなりきつい設定。
オリジナルのディクロニウス(ルーシー/にゅう)を基準としても、個体差によって違うベクターの性能をもうちょっと分かりやすくしてもいいかと思われる。(ルーシーとナナの差がベクターを伸ばせる距離が1mだけ違うとか微妙すぎる)
が、ベクター26本に射程距離11m?はやり過ぎ。戦闘シーンでは全部のベクターは出していない様に見えるが、1体だけずば抜けた性能にする設定の意図が分からない。
ルーシーのベクターの射程距離は半径2mという設定みたいだが、明らかに2m以上離れたところまで届いている感じの描写だったので、そういう能力は設定に忠実じゃないとおもしろさが減ると思われる。
コウタとユカは大学生だそうだが、作中では学校関係はほぼ全てノータッチ。物語の基本は全て土日に起こっているんですか、と思わせられるくらい学校も勉強も無し。
物語のネタはいいものだと思うが、やはり14話で完結させるにはもったいない設定。
2クール分あればもっと深みが入れられただろう。
感情移入なんかは全く出来なかったし、感動する場面も無かった。