STONE さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
尺が短いとこうなっちゃうかな
原作は未読。
前期に見られたようなチャイカ一行のユーモラスな旅の日常を描いたシーンはほとんど
無くなってしまったが、ストーリー的には決着編と呼べるもので、こういったものは終盤に
向けて加速度を上げるべく、ストーリーを追うのに描写を割くのが定法であるため、致し方
ないといったところ。
終盤はオリジナルストーリーらしいが、それなりにうまくまとめられていた印象。
ただ全10話という短さもあって、なんとか押し込めた感も否めない。
紅のチャイカ一行はなんとなく所在なさげな印象があったし、アルベリック・ジレットの
洗脳や、トール・アキュラとシン・アキュラの確執も至極あっさり決着が付いてしまった感じ。
終盤において姿を現したアルトゥール・ガズも出てきたと思ったら、あっさり退場といった
感じで、拍子抜けの感が強い。
フレデリカの扱いに困っていた感も前期に続いて相変わらず。
結局、チャイカとはガズの計画の道具にすぎなかったわけだが、これまで共に行動していた
トールからすると、チャイカと彼女のやってきたことを計画の一部と断ずることは、チャイカの
これまでの努力などを踏みにじることに映り、それがトール自身の怒りに繋がったのかな。
チャイカの「父を葬るため」という目的は死体集めのための偽装だったわけだが、最終的には
本当に父を葬ることになるのは、なかなか上手い締め方だと思う。
基本的には1期に引き続き、色々な面でそれなりのレベルを保っている良品の印象があるが、
惜しいのは1期同様に先鋭的な要素が少ないためにとにかく地味に映ってしまう。