退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アニメ製作の裏側
アニメが作りたくて上京してきた主人公。アニメ製作の進捗管理をする仕事をしている。日々追われるスケジュール。アニメータや監督などの人たちとの仕事の擦り合わせ。
アニメって多数の人たちが関わってできる工業製品だなと感じた。しかも作っている人たちは一癖も二癖もある。でも童心とか夢とか希望とかをどこか持ってないと務まらない。
主人公の先輩の言葉が良かった。以下抜粋。
だって面白いじゃないですか。変な人間ばっかりですよねこの業界。だらしない、大人げない、どうしようもない、カスゴミ、クズ。だけど基本的にみんな善人だからいいかって。
全てのネガティブを善人だからいいかって許すところが良い。どんなダメ人間でもアニメを作っている人には悪いやつはいないと言う優しさが眩しい。
主人公たちのキャラがとても魅力的である。また、ベテランのアニメータの言葉がとても示唆に富んでいる。上手く描くことと、速く描くことは別の能力っていうところがあり、そうだなぁと思った。
仕事をさばく能力と仕事のクオリティは別の能力だ。処理スピードを上げると質が落ちる。質を上げると処理スピードが遅く納期に間に合わない。
相反する能力だが、プロとして生きていけるかの分水嶺だ。だから女の子のアニメーターが言う アニメーターとして食べていけるというのは凄いことなんだ。と私は感じた。