ダレイオス さんの感想・評価

3.2
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態：観終わった

正直もっとゆっくりストーリーを進めないと面白い展開にならないと思う。

うーん、１話から色々ヤバいかな、どこかの楽園みたいなファンタジーな世界で暮らしていた
家族がブランキという、よくわからないものを監視していたけど
主人公の母親が体調を崩したことにより、主人公の妹が母親が王舞というものを使えなくなると悟り
妹自ら王舞を使うが超展開が起きて、母親に助けられて
主人公と妹は下界に送られる展開で異様に展開が早いので付いていくのは大変ですね。
下界についたら、１０年後になり母親はこの世界の災いを起こしたブランキを
呼んだ魔女ということになっていて
世界観はどこかの楽園みたいなファンタジーみたいだったけど
普通の都会にみたいな世界観になるし
母親の息子である主人公が体制側に追われる形のスタートで、そして捕まり
王舞の心臓を在りかを吐けと尋問されると、うーん、何も知らないでふと見た視聴者が
この内容で付いてこれれば大したものでしょう。
正直もっとゆっくりストーリーを進めないと面白い展開にならないと思う。

これだけでなくて１話から大量にキャラが投入され名前すらわからない
キャラが多く誰が誰だがわからない状態だし、やっていることは
ブブキという武器による激しいバトルものなので、誰が誰だが
わからない人達が激しいバトルをするだけなのでバトルがカッコ良い以外は、何も思えないですね。
１話の段階で誰だが知らないメインキャラらしきの女の子と
よくわからない銃を持った男が、因縁がありそうだったり１話の段階では
まだやるには早い内容な気がするなど
かなり詰め込んでいるので、苦しい開始だったと思う。

２話は最終回みたいな異様な盛り上がりで
画面の中の登場人物は凄く盛り上がっているのだけど
それに至るまでの過程が上手く描けていないので
どうも物語にのめりこめないですね。
主人公のが母親のことを魔女と呼ばなかったのを感謝したり
５人のブブキが合体してロボットになるのだけど
みんなで動かす時にみんなが１つ意思で動けば何とかなるとか
チームワークを言うこと自体は良いのだけど
その展開に持っていくには過程が描けてないので面白くはありませんでした。
５人共とも殆ど、どういう人かわからないのは痛いかな
でも凄く盛り上がっていましたね。
雰囲気だけならバトル時の作画もしっかりしていると思うし
熱い所や仲間同士の頑張りは話の流れにのめりこめない以外は悪くない気はします。

３話以降はこれまで１０年の間に何があったのかの説明や過去の回想とかがあるので
何とか付いていけるかな、でも特に面白くはないですね。
わからなかったことがチョットでも
わかるだけでも、話には入っていきやすかった。
うーん、話に付いていけるのは３話になってからですね。
あと、主人公が時より展開や話の意味がわからないと言ってくれるので
視聴者の気持に配慮してくれたのも良かったかな
一応主人公も初めて知った情報と処理されているのは
視聴者と同じ立ち位置にいるので見る気にはなりますね。

それでも話が面白いかは別かな
気になる部分も多いんですよね。戦闘で敵が１対１で乱入不可能と言ってたけど
いつの間にか、主人公が邪魔してるし、しまいには列車で攻撃って・・・
うーん、乱入不可能は気のせいってことなのだろうか？
さらに味方だと思った奴が敵の展開をやりたいのはわかるけど
ろくに味方だった時のこと掘り下げてないので
とくに盛り上がることもないんですよね。
無論登場人物は盛り上がってはいるけど見ている側としては冷めるかな

そして敵になったはずなのに、いつの間にか主人公にアドバイスしたり
展開がサッパリわからないので感情移入出来ないかな
展開が段々支離滅裂になってきた気がします。

７話と８話は同じアニメとは思えないぐらい
演出、作風が違いすぎるし、どうも内容は面白くない。
１クールなのに、この路線変更は何なんだとは思う。
うーん、ここまでロボットアニメ、武器による中二風バトル
をやってきてこの内容では無理やり感はかなり出ていました。

後半は一応、色々な謎の解明をやっているのはわかるし
そういう流れのストーリーになっているのは
わかるけど、謎が判明すればするほど
逆に謎が増えるんですよね。

※重要なネタバレ注意

{netabare}例えば主人公の母親がラスボスを牢屋に８年も閉じ込めていた
理由が個人的にはわからないし、どういうことなのかサッパリでしたね。
ラスボスが恨む謎が解明しても逆に謎が増えるだったと思う。
ラスボスが恨むのは無理がないと思ったので
実はラスボスも被害者だったのではないかと思う。{/netabare}

そういえばストーリーは敵側のペースで進んでいるので
主人公側は空気だったかな
後付けで今までの敵側が行っていたことの理由も判明したり
後付けではあるもののギリギリストーリーはまとめてた感じでした。

キャラは敵の方がキャラ立ちしていたと思う。
主人公側は友情や横の繋がりが薄いので、どうしても感情移入出来なかった。
なので、いいことをしているのかは別として敵側の方がやりたいことは
伝わってきました。キャラの評価出来る部分は殆どが敵側ですね。
終盤は敵側のドラマがかなり熱かった気はします。

作画については、３ＤＣＧで作られているそうなので
作画が崩れることはなかったですね。
安定してみれるのは良かったのではないでしょうか
顔の表情は普通にしていると
３ＤＣＧだと固くなってしまうことからなのか（個人的な意見）
やたら顔芸をしているキャラが多かった印象
その辺が好みが分かれそう
３ＤＣＧなので、細かい部分はよく動いていましたね。
髪の毛がをなびかせたり人間の細かい動作がみられたのは良かったと思う。
戦闘シーンもよく動くしカメラワークの見せ方もズームインしたり
ズームアウトしたりするやりかたが上手いので面白さに繋がっていたと思う。
爆発のエフェクトの迫力もかなりのもので戦闘シーンは面白く見えるように出来ていました。
全編３ＤＣＧなのでキャラの作画は手書きだけど戦闘シーンはＣＧによる
絵の違和感もなかったのも良かった。

声優さんについては、盛り上がる場面が多かったアニメで
演技力もかなり要求された作風だと思いましたが
場面場面での激しい感情のこもった演技はかなりのものを感じました。
黄金役の小澤さんは通常時と感情むき出しの場面での使い分けが上手くて
そのあたりの上手さはかなりのものでした。
敵役のキャラも演技力があり上手くキャラ立ちしていましたね。

うーん、作画や演技は良かったとは思うのだけど
後付けでギリギリまとめた感があった以外は
面白くはなかったですね。
１話、２話の十分に世界観、キャラを掘り下げない内に
最終回のように勝手に盛り上がっている
感じが良くなかったかな
バトルのルールも１対１のはずなのにいつの間にか
主人公側が乱入したり気になる場面が多かった。
後半は作風も変わったり、何なんだろうなとは思いました。