杞冬@あずさ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
Fateファンに贈る最後の「stay night」
staynightの最期のルート「Hevens Feel」
これまでのFate、UBWのテキスト量をはるかに凌駕するとても長いルート。
前2ルートでは出番の少なかった間桐桜がヒロインとなる話です。
2017年に第1章が公開で全3章構成。
これほどまでに濃密な2時間があっただろうか。
見終わった後はそのカロリーの高さに驚いた。
とてもヘビーな作品となっているので覚悟をしておいたほうがいい。
原作をやっている人は当然知っていると思いますが、
この不気味さを見事に描いてくれた。
今回初Fateの人お断りになっているところがある。
それは士郎がセイバーと契約し、ランサーと戦うシーンがダイジェストになっておりカットされているところだ。
制作陣からこれまでの「stay night」は見ていますよね?と前提のつくりとなっている。
「stay night」における大事なシーンをダイジェストにすることで、
Fateシリーズ初の人よりも原作のファンに向けて作られていることがわかる。
なのでこれを見る前に前作の予習はしておきたい。
よく前作をおさらいしてから見ようという文言はあるが、
これに対してはもともとそういう作りになっているのだから当然である。
制作陣がちゃんと見てから見てくださいねと言っているのだから。
なのでせめてUBWの0話を見るなどの知識は入れてから見てほしいですね。
見どころはやっぱりアサシンVSランサーのところ。
高速道路で切りあうシーンは圧巻。
監督もZeroの時はできなかったが、今の技術力ならできるようになったといってるくらいですから。
ランサーもアサシンも両方かっこよかった。
あそこは早く見返したいですね。
ゲイボルグ引き寄せるところがほんと好き。
一番のやばいあの影の不気味さを見事に演出している。
HFにおいて重要であり最大の異常性を持つ。
これまでの聖杯戦争から大きく逸脱していることがあれから伝わってくる。
これまでのルートとの違いを感じながら見ていくとさらに楽しめると思いますよ。
このルートがどれだけ異常かなどを考えてみると…
起承転結における「起」にあたる第1章ですが、
ほんと満足感しかない出来でした。
この暗さこそ「HF」であると。
陰鬱な世界観こそ最大の魅力ですからそこは前面に押し出している作りになっていてほんと感謝しかない…
主題歌の「花の唄」も桜の歌でしかない…
監督の桜への、HFへの愛がいっぱい詰まっていてそれが細かい部分に表れていてよかったですねww
いろいろと説明は次の第2章にしたほうがいいかなと思うので要所の説明はまたの機会にw
第2章は来年2018年で時期は未定。
それまで次はどこまでやるのかなぁと予想をしつつ楽しみに待ちたいと思いますw
これまで前2ルートを見た人はぜひとも見てほしい。
「stay night」はHFをもって完結する作品なので、
損はさせない2時間になっていると思います。