退会済のユーザー さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
夢を見失わず追いかける大切さ。最高のショーが今始まる!お気に入り作品メモ
夢に溢れた少女のサクセスストーリー
テーマは「普遍的な感動」
夢を追う姿に人は感動するってことでしょうか。
誰もが感動できる作品を制作しようとしつつ
描写の難しいテーマで作品制作に取り組まれるあたり
流石、佐藤監督ですね。
熱血、友情、恋愛とテーマにしやすいものでなく
抽象的で壮大な「感動」をテーマとして物語を作り上げた
製作スタッフの皆さんの手腕に驚愕させられます。
視聴後の結論は素直に「大感動」。
主人公ソラ、レイラと共に夢を追いかけれたのだと思います。
爽やかな気持ちが胸に残るんですよね。。
人が死んだりして、悲しみで泣けるというアニメは多いですが
それは感動とは少し違うと思います。
wikiなどでカレイドスターの説明を見るとスポ根アニメとあります。
しかし、じぶんはそれだけで片付けられるものではないと思うのです。
確かに厳しい練習に耐え抜く描写が多いですが
それはあくまでも努力や忍耐、夢に向かって諦めない姿勢を
表現したいのであって作品の本質とは少し離れていると思います。
カレイドスターはショウビジネスの世界においての
サクセスストーリーの物語です。
ショウビジネスは客に夢を与える仕事であり、
演者は内に秘める闘争心と外で演じる夢に対して大きなギャップを
抱えています。
主人公そらが主役を務める中盤以降からサクセスストーリーの色は
濃くなっていきます。
夢の実現と、内なる葛藤。この2つが揃ってこそ
演者は観客を感動させられるのですし
カレイドスターほど情熱的に、このテーマを取り上げた作品は
じぶんは未だ知りません。
・演出
ディフルメされたキャラクターが多用されますが、
これで物語の雰囲気が損なわれることや、コメディとしてすべっている
ような感じは受けません。
これは、佐藤監督がキャラクターの個性を表現するために
ディフルメキャラを使うのでなく、キャラクター同士の人間関係を
コミカルに表現するために使用しているからでしょう。
・ストーリー
そらとレイナのライバルの描写が最大の見所でしょう
共にショービジネスで成功を目指す2人ですが
方や人をひきつける潜在的な魅力を持ち
一方は努力と技術でライバルを上回ろうとする。
互いが自分の持たない才能に恐れと焦りを頂き
最初はぶつかり合うも、双方を認め合って強力するようになる。
また、困難にぶつかり、努力し、克服、本番での成功
この流れは序盤から終始一貫していましたが
ラストの大舞台までスムーズに流れ着いたのは見事でした。
・さいごに
音楽も素晴らしい作品です。
各シーンで流れる定番BGMは美しいメロディーが印象的
舞台をドラマチックに盛り上げる演出効果があります。
音楽担当の窪田さんははARIAのOPを手がけている方です。
サウンドトラックが限定販売されたDVD-BOXの特典だけとの事
入手が困難で非常に残念です。
夢を追う姿、夢をかなえる姿を見て感動できる作品は非常に稀です。
カレイドスターが名作とされる理由はここにあります。
視聴後に必ず、感動と心地よい余韻に包まれることでしょう。
ぜひ、ご覧いただけましたら幸いです。