ダレイオス さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キャラの天然っぷりを楽しむアニメ
まず作画が独特ですね。制作会社がシャフトなので絵を動かして
楽しませる作画ではなくて、演出で楽しませる作画になってました。
画面がキラキラした演出を多用したものや
アングルが普通ではやらないような角度からの見せ方が多いので癖のある
演出なのはシャフトらしいかなとは思います。
女の子を足元から画面に映したり、おっぱいを意識したアングルだけど
露骨すぎないさりげない感じがエロかったり工夫はありましたね。
個人的にはシャフト作画には大分慣れてきたので違和感なく見れますし
独自性がありそれなりに面白い作画だとは思うので作画的な楽しみはありました。
ただ当然合わない人もいるかな?と思う作画でもあります。
個人的には好意的に見たいんですけどね。
ジャンルは少年漫画原作の学園恋愛ものですね。
主人公である楽が10年前に誰だが知らない女の子から再開したら結婚しようという約束で
もらったペンダントに鍵穴があり、女の子がそのペンダントを開けれる鍵を持っているという設定
10年経って、その候補のヒロインが次々と現れて
10年前の誰だが知らない女の子は誰なのかがテーマになっているようですね。
しかもその候補のヒロインも誰と約束したのかとか詳しいことは
覚えてないので謎が謎を呼ぶ感じにはなってました。
一番のヒロインだと思われる千棘は親の都合で楽との偽の恋人同士をやらされる開始で
さらに最初の出会いは最悪でお互いの高感度はゼロに近い所から始まる恋愛ものです。
千棘は暴力的な性格で意味もなく殴るので若干美人無罪気味でチョットこの子嫌いかな?の開始ですね。
ただ、高感度はゼロに近い所からの開始で千棘に徐々に良い部分が出てくるので
その部分を楽が見ていて段々仲が良くなっていく感じが出ているのは良かった。
お互いヤクザとギャングの家庭で育った通じ合うものもあるので
お互いの境遇を見ながら互いの立場を理解したりする部分があったりで
そういう部分は良かったです。
家庭の事情で恋人のふりをしないといけないのもあって
気持ちが不安定になったりの態度とかも、事情が事情なのである程度は納得はいきました。
女の子なら恋人のふりをさせられて嬉しいと思うわけがないので・・・
と仲良くなる過程やおかれている境遇は上手く描けていたとは思います。
問題あるとすれば、偽の恋人同士をやっている所は寒いギャグになっているケースも多く
チョット寒かったですね。個人的には寒いギャグは好きなのですけど寒いので人を選ぶかな
千棘は楽を殴るケースは異様に多いので、それも合わなければ苦しいかなとは思いました。
そして偽の恋人同士を演じているせいで楽が本当に好きな女の子との関係に色々変化が出るものだった。
小咲は楽が好きな女の子ではあるけど、実は小咲も密かに楽のことを思っている
両思いな典型的なヒロインで、お互いが好きなのが視聴者的に丸わかりだけど
中々、関係が進まないもどかしさは個人的には面白かったかな
好きだけど、どうしても告白する勇気がわかないや今の関係のままいれたら幸せとか
気持はわかる部分は多いので良かったですね。
よく考えれば20年前のアニメにもあったシチュエーションなんだけど
やっぱりそういった関係から丁寧に進める展開は好きですね。
彼女の態度も可愛かったかな何も知らないで偽の恋人同士をやっているシーンを見て
楽が好きなので戸惑ってしまう態度とかは可愛かったし
まじめな性格で彼女(彼氏)がいる男の子(女の子)に対しての対応も優しさがあったり
恋愛ものとしての描写は丁寧さはありました。
個人的にはキャラは良かったので学園恋愛ものとしては楽しめましたが
ストーリーは思ったよりも高校が舞台のアニメではよくあるイベントを
こなしていたケースが多くて無理なイベントとかはなかったですね。
普通に青春を謳歌していて、その中で恋愛展開が起きるものでした。
ペンダントの鍵についても、恋愛展開をしながら徐々に判明するのだけど
殆ど小出しで10年前に会っていたらしいという事実が判明するぐらいで
ペンダントの鍵を巡って大きな動きがあるわけでもないし
チョット謎についてわかりそうになるものの
結局はアクシデントが起きで何も進展がないものだったと思います。
さらに何かを頑張るとか打ち込むとかはないのでキャラが好きになれるかが大きいと思います。
恋愛展開も同じことの繰り返し気味だったと思いますね。
中々、関係が進まないもどかしさは個人的には面白かったのですが
裏を返せば進展がないので大きな進展を望んでいた人にとっては不満かもしれませんね。
楽と小咲はどう考えても、お互いが好きだと認識出来ないのは天然キャラとしか言えない展開で
後半は天然ぶりが酷くなるし
お互いを好きだと認識出来ない繰り返しなので
もうチョット進展があっても良かったのかも知れない。
ただ殆どギャグとしか言えないこのもどかしさが好きな人には逆にとことん楽しめる内容だったと
感じました。わかっているんだけど中々進まないもどかしさは個人的には好きでした。
ヒロインは3人いたように感じましたが、どちらかと言えばダブルヒロイン気味で
両方とも交互に恋愛描写があったので
どちらかが贔屓されているような感じはなかったバランスは良かったと思います。
3人目のヒロイン万里花は物語の重要な秘密を知っているような感じでしたが
その部分については大きくは取り上げられることもなく
有耶無耶なキャラだったかな
どうもすべてにおいて進展がない作りだったと思う。
解決しないにしても、もう少し大きな動きは欲しいかな
作画については上にも書きましたがシャフトらしい作画は好きでしたね。
工夫もあり動かないが楽しめる作画だったと思う。
キャラデザインも好きだったし前半は作画は綺麗で安定はしていたけど
後半は少し乱れ気味だったのは気になった。
後半は力尽きたようでした。
声優さんについては小咲役の花澤さんは声も合っていたし
照れたり、焦ったりする演技は中々で恋する女の子らしさが出ていたのは良かった。
万里花役の阿澄さんは個人的に方言がそそる演技だったです。
千棘役の東山さんはチョット癖のある演技だったかな
そういうキャラだからだとは思うのだけど癖を感じましたね。
元気の良いキャラ付けがされているので
演技としては正しいとは思います。
キャラも可愛くダブルヒロイン気味で進めたのは良かったし
個人的には結構楽しめたのですが
進展がないのでこの内容だと内容は普通としか言えないかな